「もう少しなんとかならなかったか…」というのが本音
午前中のラウンドは、「練習場で正しく習得できたもの」「コースで打つとミスがでるもの」「そもそも練習でもミスが多いもの」を実践形式で確認をしていく。連載第7回(「痛恨! 再挑戦の1人ラウンドも『120』の大叩き」)でもご紹介した「PDCA」サイクルのうち、「C(Check)」と「A(Action)」を行っていくわけだ。
「練習の成果がかなり表れてきましたね」との評価を山口先生から頂いたが、練習場では見違えるほど変わったとの手応えがあっただけに、「もう少しなんとかならなかったか…」というのが記者の本音ではあった。
昨年7月にゴルフを再開した頃に連発していたダフリはほとんどなくなっていたが、課題克服のために重点を置いて練習してきた「左足の上がり」のライではしばしばミスが出る。まだ練習に取り組めていない「つま先の上がり・下がり」のライでは、やはりミスが多い。ただし、ミスをした場所から、アドレスをするときの構え、軸足への加重を念入りに確認しながら打ち直すと、自分でも驚くほどのショットが出る。シングルプレーヤーの山口先生のように、どんなライからでも “一発必中”のスイングを身につけられれば、10打近くのスコアアップが望めるはずだ。
記者 「練習場ではスイングもショットもかなり安定してきたと思っていましたが、コースではまだまだですね。もしもスコアを付けて回っていたら、1ホール目からかなりへこんでいたと思います」
山口先生 「練習ラウンドを見ていると、『軸足に加重する』『重心移動によって股関節を使って腰を回し切る』という重要な動きがおざなりだったり、不足していたりすることがまだ多いようです。練習場でいい球を連発したとしても、コースで別人になってしまうのは“一発必中”の実践的な練習が足りていないからです。私がいつもアドバイスしている2つの基本は、練習場でもコースを想定しながら1球ずつ心がけてください。午前中にチェックした基本を意識しながら、午後のラウンドにつなげていきましょう」
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