新たな戦友になるRMX116ドライバーは、「スーパーデュアル弾力ボディ」という設計のもと、ヘッド部分に6本の溝を設けて、インパクト時にそれらが収縮してパワーを生み出す構造を採用している。前年モデルの打球音と比べると、やや高めの金属調のだが、芯を喰った音の響きはとても心地よい。楽器メーカーのヤマハらしいこだわりでもあるのだろう。
渡邊さんによる分析に基づき、7割の力で“芯”を意識して打てば、飛距離もコントロールも得られる。フルスイングで振り回すよりも飛ぶから面白い。
一方、RMX116アイアンは、軟鉄鍛造の弱点だった「飛距離」を克服した新コンセプトのもの。ソールの中間部を独自に削る加工を施し、ヘッドの後部に重みを配分したことで「深重心」を実現した。中上級者向けモデルでフェイスはやや小ぶりだが、「構えやすさ」と「振り抜きやすさ」では、それほど難しい印象はない。
クルマに譬えると、これまで使っていたアイアンはオールラウンドな“セダン”だったのに対して、今度は“スポーツカー”に乗り換えたともいえよう。芯を喰ったときの心地いい打感をはじめ、練習を重ねるごとに、ボールの方向性が安定してくる。「どんどん上達して、存分に使いこなしたい」と思わせるクラブである。
記者の周りにいる“ゴル友”たちも驚く「ヤマハの飛び」を、ショップや試打会などでぜひお試しを!
3月12日のラウンドで、ようやく「100叩き」の連発から脱することができました(霞ヶ浦カントリー倶楽部・スコア95!)。…というレベルですが、今年は本気でスコア70台を目指します!
長らくにわたり、温かいご声援を賜りましてありがとうございました。多くのアマチュアゴルファーと、これから始めようとしている人たちが、「ゴルフのある喜びと幸せ」を得られることを祈念しております。末筆ですが、連載にご協力いただきました関係者の皆様に、この場を借りて深く御礼申し上げます。
(写真:水野浩志)
ゴルフ作家
