前々回は肩甲骨 、前回は背中全体をほぐすストレッチをご紹介した。次は、腰のストレッチをやってみよう。せっかく肩甲骨や背中全体がほぐれて体幹の動きがスムーズになっても、骨盤の動きが固ければ、上半身の動きを下半身にうまく伝えられない。上半身と下半身の連結部である骨盤周辺の動きをスムーズにするために、腰周りをほぐす必要がある。長時間座りっぱなしの仕事をしている人や、日頃から肩や背中が張っている人は特に入念にほぐしたい。
腰や脇腹を中心に、背中全体の筋肉をほぐすためには「腰ねじりストレッチ」を行う。まずは、足を軽く開いて正面を向いて立ち、左右の手で右の骨盤を押さえて固定する(写真1)。次に腰から上をゆっくりと右へ回して、背骨をねじっていく。この時、骨盤が傾かないように地面と水平に回すことがポイントだ。
そして顔が真後ろを向くぐらいまで十分にねじって、そのまま10秒間キープする(写真2)。元の位置に戻り、次は両手で左の骨盤を押さえて、同様に反対側も行う。左右やって1回とカウントし、これを2回行う。
腰をねじって真後ろを向いたときに、両膝は正面を向いた状態でキープしたい。膝もねじれてしまうと、腰を十分にねじることができないからだ(写真3)。
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