3つ目は、「ひざ曲げ歩き」(写真7)だ。
体幹部分の筋肉が全体的に衰え、体重を支えられなくなった状態の歩き方を指す。例えば、膝や腰が曲がり、太ももの前傾を使って体を支えている人はいないだろうか。この姿勢が続くとお腹の深部にある腸腰筋が弱まり、ますます体幹が使えなくなるという悪循環に陥る。お年寄りによく見られる姿勢だ。
お年寄りだけでなく、ハイヒールを履く女性も膝が曲がるので、同様の姿勢になり、体幹を使わなくなる。太ももや腰痛、膝の故障につながるため、腹筋や背筋、お尻の筋肉といった体幹を意識したウォーキングが大事だ。

詳細は次回で解説するが、体幹を有効に使った理想的なフォームは写真8のようになる。

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- ガニ股は関節痛の原因に