歩くときのピッチは「1分間に120歩ぐらいが理想」
スピードウォークで歩くときの目安は、「1分間に120歩ぐらいが理想」(金さん)だという。「慣れないうちは『イッチ、ニッ、イッチ、ニッ』とカウントしながら、軽快かつリズミカルに歩ければいい」と金さん。もしもハードだと感じたら、インターバルトレーニングと同じように、ゆっくり歩く時間を挟み込んでもいい。まずは脂肪の燃焼効率が高まるとされる15~20分間を第一目標としながら、30分間を目指して歩き続けてみよう。
「体幹ウォーキングで1時間以上、楽に歩くことができるようになれば『体幹ランニング』にステップアップすることも可能です。ランニングのメソッドも体幹ウォーキングと同様に、「腕振り」「骨盤」「着地」「重心移動」の4つが基本。体が慣れるに従い、少しずつ距離を伸ばしたり、スピードをアップしたりしていけばいい」(金さん)
さて、金さんによる「体幹ウォーキング」の指導はこれで終了だ。歩き方のコツを身につけて日頃から実践するだけで、「パンツがワンサイズ下がった」「姿勢が良くなってスーツ姿が様になった」「肩こりが軽減した」など、体の変化を感じながら、日々の生活の中でも小さな達成感を味わえる。
「ウォーキングの良い点は、ランニングと比べてケガをしにくいことと、無理に時間を作らなくても、普段の生活の中で十分続けられることです。意識して歩かなくても体幹ウォーキングがいつもの歩き方になるまで続けてほしいですね。」(金さん)。
10年後、20年後も若々しい体を保ち続けられるために、ぜひこれからも続けてほしい。
プロ・ランニングコーチ
