スピードアップしても基本は「腕振り」から
スピードウォーキングは、簡単に言えば「早歩き」。だが、歩くスピードを上げようとすると起こりがちなのがフォームを崩してしまうことだ。「スピードを上げるには、体幹をしっかりと使うことが大切。まずは『腕振り』をしっかり素早く行うこと」と金さんは解説する(関連記事:「腕は前に振るのではなく、後ろに深く引いて歩く」)。
「スピードを上げて歩くときも、体幹ウォーキングの歩き方と基本は同じです。肘を軽く曲げて素早く腕を後ろに引き、肩甲骨を内側に寄せるように意識しましょう。腕の振りに連動して骨盤が回旋する動きも早くなり、自然にウォーキングのピッチも上がります」(金さん)
「腕振り」に次いでおざなりになりやすいのが「着地した時の姿勢です」と、金さんは続ける。速く歩こうとするほど、上体が前のめりになり腰が引ける。反対に、無理に歩幅を広げれば大股になり、腰が落ちて体幹をうまく使いにくくなる。「速く歩くときは、腕の振りのスピードを少々上げ、歩幅を少し狭める。すると、脚を動かすピッチが無理なく上がります」(金さん)。
ここでも基本メソッドで学んだように、脚を踏み込んだらひざと股関節をしっかり伸ばし、一歩一歩、体を真っすぐ脚の上に乗せることを心がけよう。