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COML患者相談室

初診料を払った日が初診日なのでは?

 NPO法人 ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)では、1990年に活動を開始して以来、医療に関する電話相談を実施しています。これまで、5万件を超える相談に対応してきました。この連載では、COMLの会報誌に掲載された相談内容と、COMLからのアドバイスをご紹介します(本記事はCOML会報誌2014年9月号からの転載です)。

 2カ月前、私(71 歳・男性)は咳がひどくて、かかりつけにしている近くの内科医院を受診しました。ドクターは聴診をしたあと、念のためにと胸のX線写真を撮ってくれました。その結果、「とくに異常はないようだから、咳止めを飲んで、しばらく様子をみましょう」と言われました。しかし、私は何だかとても気になって、「どうも気になって仕方ないので、詳しい検査をしてもらいたいのです」と伝えました。すると「そんなに気になるなら、胸部のCT検査をしますか? ウチではできないので近くの病院で撮ってきてください」と紹介状を書いてくれました。

 すぐに紹介された病院に行くと、まずは内科の診察室に呼ばれ、症状を確認したうえでCT検査を受けました。検査のあと、少し待つとCTの写真ができて渡され、「結果は内科医院の先生が説明されるそうです」と、その写真を持って元の内科医院に戻るように言われました。

 かかりつけ医は私が持って行ったCT写真を見るなり、「撮って良かった! 肺は問題ないけれど、心臓の血管が詰まっている。これは大変だ。きちんと検査と治療を受ける必要があるから、CTを撮った病院の循環器科にかかってください」と驚いた様子で言われました。まさか心臓に問題があるとは思っていなかったので、私も驚いて2日後には病院を受診し、すぐに検査の予約が入りました。

CT検査により、冠動脈の2本が95%閉塞していることが判明した。(epstock / 123RF )
CT検査により、冠動脈の2本が95%閉塞していることが判明した。(epstock / 123RF )

 病院の循環器科で心臓カテーテルによる血管造影検査を受けた結果、冠動脈の2本が95%閉塞し、残り1本は70%閉塞しているとわかりました。そのため、血管を拡げ、ステントという金属製の筒を入れる手術を受けたのです。もう少し発見が遅かったら、取り返しのつかない結果になっていたと言われ、肝を冷やしました。

 その後、必要があって診断書を書いてもらったのですが、病院での初診日がCTを撮った日ではなく、循環器科を受診した日になっているのです。CTを撮ったときの病院の領収証を見ると、たしかに「初診料」が請求されていました。私は解せなくて、病院の事務の人に「初診日が間違っている」と指摘したのですが、しばらく待たされた結果、「初診日はこの日で間違いありません」と言われました。「なぜですか?」と聞いても、「この日が初診だからです」と繰り返すだけで、埒があきません。おかしくありませんか。

COMLからのアドバイス

 CT撮影という検査目的で受診しても、診察室で症状や検査の必要性について確認があり、基本料金である初診料は請求されます。しかし、その検査結果は紹介元である内科医院でおこなうとドクターから連絡があったので、病院ではCTの結果説明をしなかったのだと思います。

 そして、そのCT画像を見たかかりつけ医が心臓の血管の閉塞を見つけ、今度は治療目的で病院を紹介しました。 つまり、病院にとってこの患者さんを自主的に検査、治療をすることになった「初診の日」は循環器科受診の日だったということなのだと思います。

 そのような内容について説明したところ、ご納得くださいました。

「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者が自立・成熟し、主体的に医療に参加することを目指して1990年に設立。患者と医療者が対立するのではなく、“協働”する医療の実現を目的としている。患者の悩みに対する電話相談、各種セミナー・講座などに積極的に取り組んでいる。

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