約1年前、67歳の夫が心不全を起こして救急搬送されました。入院して治療を受けていたのですが、その途中で脳梗塞を起こしてしまったのです。その結果、からだに麻痺は生じなかったのですが、失語症だけが残りました。ただ、循環器科は継続して経過観察が必要と言われ、退院したあとも月1回は通院して診療を受けています。

数ヵ月前、循環器の担当医から「肺に空気を送り込む医療機器があって、あなたのような心不全を起こした人には有効だから使いましょう」とレンタルを勧められました。レンタル料は月3万円と聞いて、夫は経済的に負担だと嫌がったのですが、担当医が「使わないと死ぬよ」と言うので私が怖くなって夫に契約を勧めました。しかし、実際に自宅で使用したところ夫は使うほうが苦しいといって、結局、ほとんど使わずじまいになったのです。
そこで、薬だけ出してもらっているクリニックのドクターに相談したところ、「一度レンタルをやめて様子を見てみたら?」と言われ、先月の受診日にレンタルの中止を申し出ました。すると担当医が急に怒り出し、「やめたいなら、メーカーに自分で直接電話しなさい」と言われたのです。そのような感情的な対応に驚き、信頼感がまったくなくなってしまったのですが、失語症のリハビリがあと数ヵ月残っているので、そのドクターとの関係を崩すわけにいかないと思い、渋々レンタルを継続することにしました。しかし、機器はその後も使用していません。
この記事の概要
