日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > 医療・予防  > COML患者相談室  > 「胃がんの手術後、がんでなかった」はたまにあること?
印刷

COML患者相談室

「胃がんの手術後、がんでなかった」はたまにあること?

 NPO法人 ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)では、1990年に活動を開始して以来、医療に関する電話相談を実施しています。これまで、5万件を超える相談に対応してきました。この連載では、プライバシーに配慮した上でCOMLの会報誌に掲載された相談内容と、COMLからのアドバイスをご紹介します(本記事はCOML会報誌2016年6月号からの転載です)。

がんの治療で手術をした後に「がんではなかった」ということはある?(©Dmitry Kalinovsky-123rf)

 私(60 歳・男性)は2カ月前に胃の調子が悪く、近くの病院で胃カメラ検査を受けたら、3センチの腫瘍があると言われました。胃カメラを実施した際、表面の細胞を採取して病理検査に出したのですが、結果は「異常なし」だったそうです。しかし、ドクターから「表面の柔らかい部分しか採取しなかったので検査が不十分だった可能性があります」と言われ、再度胃カメラ検査を実施して、硬い部分の組織を採取して病理検査に回されました。

 その結果、組織は悪性と言われ、胃がんとの診断で胃を3分の2切除する手術を受けたのです。ところが、退院後の最初の外来に行くと、ドクターから「手術のときに切除した胃を詳しく調べた結果、がんではなく、ただのポリープだったことがわかりました。まぁ、こういうことはたまにありますので」と言われたのです。胃を3分の2も取っているのに、「がんではなかった。たまにある」と言われても、とても納得できる話ではありません。そこで、大きな病院に数カ所電話をかけて、「検査でがんと言われて、手術をしたらがんでなかったということはたまにあるのか」と聞いてみましたが、どこもまともに対応してくれませんでした。

 実際に「たまに起こり得ること」と思って諦めるしかないことなのでしょうか。もしそうでないとすれば、何ができるのでしょうか。

COMLからのアドバイス
 時折、同様の相談が届きます。相談者が電話をかけた大きな病院も、電話で漠然と尋ねられても答えられる内容ではなかったのでしょう。
 病理医からは、「明らかに正常、または悪性ならば誰が見ても結果は同じだけれど、非常に診断に悩むグレーゾーンの細胞がある」と聞きます。そのことをお伝えしたうえで、もし常勤の病理医がいる病院ならば、直接病理医から説明を受けることができないか担当医に相談をしてみてはどうかとアドバイスしました。もし常勤の病理医がいなくて外部委託で病理検査に出したのなら、検査をおこなった機関から担当医はどのような説明を受けているのかを確認することも一つの方法とお伝えしました。
「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者が自立・成熟し、主体的に医療に参加することを目指して1990年に設立。患者と医療者が対立するのではなく、“協働”する医療の実現を目的としている。患者の悩みに対する電話相談、各種セミナー・講座などに積極的に取り組んでいる。
日経グッデイ春割キャンペーン

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを上げる実践的な対策

    健康診断で多くの人が気にする「コレステロール」。異常値を放置すると動脈硬化が進み、心筋梗塞や狭心症のリスクが高まっていく。数値が悪くても自覚症状がないため、対策を講じない人も少なくないが、異常値を放置しておいてはいけない。では、具体的にどのような対策を打てばいいのだろうか。今回のテーマ別特集では、健診結果のコレステロール値の見方から、具体的な対策までを一挙に紹介していこう。

  • 老化を進める「糖化」から身を守る対策とは?

    “老けにくい”体にしたいというのは誰もが共通に思うこと。その老化の原因の1つとして最近注目されているのが「糖化」だ。この糖化、見た目の老化はもちろん、体内の血管や内臓、骨、関節などの機能低下にも密接に関わっているという。糖化リスクを遠ざけ、老化を遅らせるためには何を実践すればいいのだろうか。今回のテーマ別特集では、糖化の健康への影響から、その対策までを一挙に紹介しよう。

  • 歩くだけではダメ? 失敗しない運動習慣の作り方

    「ひと駅前で降りて歩く」「テレビを見ながら軽い筋トレをする」…これをもって「運動習慣がある」と思っている人は意外と多い。しかし、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは「強度の低い運動、筋肉がつかないような運動は、いくら続けても十分な成果が得られません」と断言する。では、健康診断で引っかかった数値を改善したり、カロリーを消費して減量したり、病気を予防するといった目的を達成するためには、どのような運動をすればいいのだろうか?

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Goodayマイドクター申し込み

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2020 Nikkei Inc. All rights reserved.