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COML患者相談室

写真データを削除してもらいたい

 NPO法人 ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)では、1990年に活動を開始して以来、医療に関する電話相談を実施しています。これまで、5万件を超える相談に対応してきました。この連載では、プライバシーに配慮した上でCOMLの会報誌に掲載された相談内容と、COMLからのアドバイスをご紹介します(本記事はCOML会報誌2015年3月号からの転載です)。

 私(35 歳・女性)は2~3年前から生理痛がひどくなり、何か病気でも潜んでいるのだろうかと悩んでいました。婦人科を受診するのは精神的なハードルが高くて、ずっと躊躇していたのですが、最近ますます痛みが増してきているので、思い切って受診することにしました。友人の母親が通っている婦人科クリニックは、70歳代前半の女性のドクターだと聞いたことがあったので、経験もあって、優しく対応してくれるだろうと期待し、そこにかかることにしました。

なかば強引に撮影されてしまい…(©ensup-123RF)

 ところが実際に受診すると、かなり攻撃的な話し方で、威圧感のあるドクターでした。あらかじめ提出させられた問診票は「なぜこんな細かいことを聞くのか?」と疑問を抱くほど立ち入った内容で、私はかなりの部分を空白にしていました。すると「あなたの診断のために必要な問診票なんだから、きちんと記入しなさい。若い子じゃあるまいし」と言われ、私の気持ちにおかまいなく口頭ですべて答えさせられました。

 続いて内診と超音波検査を受けたのですが、痛みを感じて内診台で少しでも動くと、「動かないで!!」と怒鳴られました。診察と検査が終わっても内診台から降ろしてくれないので不思議に思っていたら、何の説明もなくデジタルカメラで私の陰部を撮影していたのです。とても戸惑いましたが、「もしかして、治療のために必要なのかもしれない」と考え、我慢しました。

 ところが、内診が終わって再び診察室に行くと、「顔写真を撮影する」とカメラを向けられたのです。さすがに抵抗を感じて、勇気を振り絞って「何のために撮るんですか?」と聞くと、「顔を思い出せるようにカルテに貼るためよ」と言い、一方的に写真を撮られてしまいました。

 あまりにも一方的な態度と威圧感で、とても抗議することができないまま帰宅しました。精神的にダメージを受け、しばらくはショックで何も手につきませんでした。しかし、ようやく冷静さを取り戻してみると、写真を残されることに屈辱的な嫌悪感が拭い去れなくなってきたのです。何とか写真のデータ削除をしてほしくて、保健所に相談したのですが、「写真を撮るのは医師の方針なので、指導や削除の強制はできません」と言われてしまいました。どうしたらいいのでしょうか。

COMLからのアドバイス

 写真を撮る場合は、やはり最低限、患者に対して事前に理由を説明し、同意を得ることが基本だと思います。個人情報やプライバシーへの配慮が求められている時代に、信じられない対応だと思いました。

 ただ、データの削除を依頼するには、患者さん自身か代理人が申し入れるしかありません。直接出向くか、文書を送る(たとえば内容証明郵便で正式に)か、相談者が実現できそうな方法についてご一緒に考えました。

「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者が自立・成熟し、主体的に医療に参加することを目指して1990年に設立。患者と医療者が対立するのではなく、“協働”する医療の実現を目的としている。患者の悩みに対する電話相談、各種セミナー・講座などに積極的に取り組んでいる。

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