1日1箱のタバコより格安! AGAを元から抑える方法
“薄毛ホルモン”に変える元を薬で抑える
伊藤和弘=フリーランスライター
年を重ねるごとに失われていく「男らしさ」。いつまでも若い頃の外見・体力・健康は保てない。それを防ぐにはどうすればいいのか? 第一線で活躍する専門家たちに「男のアンチエイジング」の最先端を解説してもらう。今回は、男性にとって重要な悩み、AGA(男性脱毛症)について。頭髪治療の第一人者である、東京メモリアルクリニック・平山(東京都渋谷区)の佐藤明男院長に聞いた。
多くの男性にとって、「ハゲ」はED(勃起障害)と並ぶ深刻な悩みだろう。頭頂部や額の生え際がどんどん薄くなるハゲ=AGA(男性型脱毛症)は男だけにかけられた呪いのようなものだ。
EDは妻や恋人など特定のパートナーにしか知られないことが救いだが、ハゲは出会う人すべての容赦ない視線にさらされる。いくら髪型を工夫しても症状が進めば隠しようもないし、いいカツラもあるけれど、周囲にバレたときのことを心配する人もいるだろう。男も外見に無頓着でいられない現代、毎日鏡で頭頂部を確認してヒヤヒヤしている若者も多いかもしれない。
アデランスが2007年に東京都内の成人男性7467人を調査したところ、「薄毛率」は26.8%だったという。「日本人男性は4人に1人がハゲということになる。欧米ではもっと多く、3人に1人と言われる」と話すのは東京メモリアルクリニック・平山(東京都渋谷区)の佐藤明男院長。これまでに7000人以上のAGA患者を診てきた頭髪治療の第一人者だ。
女性にハゲが少ないことからもわかる通り、ハゲは男性ホルモンと深い関係がある。
「テストステロン(男性ホルモン)は5α(アルファ)リダクターゼという酵素によって活性化し、DHT(ジヒドロテストステロン)に変わる。このDHTが毛根に働くとヘアサイクル(毛周期)の異常が起こり、うぶ毛の段階で髪が抜けてしまう」と佐藤院長は説明する。
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- 父や祖父がハゲているとリスクが高い