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男こそアンチエイジング!

1日1箱のタバコより格安! AGAを元から抑える方法

“薄毛ホルモン”に変える元を薬で抑える

 伊藤和弘=フリーランスライター

「ハゲの原因」を元から抑える

 最も確実な治療法は「薬」だ。

 たとえば薬局で売られている外用薬のリアップ(ミノキシジル)は、毛乳頭内のIGF-1(インスリン様成長因子-1のこと。DNAに働きかけ細胞分裂を促進し、細胞の特性を高めるように働く)を増やし、毛母細胞の分裂をうながす。育毛作用はしっかり確認されているが、「効果はフィナステリドがいちばん」と佐藤院長は言う。

2006年から2009年にかけて東京メモリアルクリニック・平山で行われた調査の結果
[画像のクリックで拡大表示]

 フィナステリドは5αリダクターゼの働きを抑えることで、テストステロンが恐怖のDHTに変わることを防ぐ。つまり、「髪が抜ける原因」を取り除くわけで、メカニズムから見ても育毛作用は大きく期待できる。

 フィナステリドが配合された薬の商品名はプロペシアという。「AGAの内服薬」として有名だ。東京メモリアルクリニック・平山で、3177人のAGA患者にプロペシア(1日1mgのフィナステリド配合)を服用してもらったところ、なんと87.1%もの人が改善したと報告されている(グラフ参照。J Dermatol;39,27-32,2012)。

21歳男性がプロペシアで4年間治療。30カ月後の経過。写真提供:東京メモリアルクリニック・平山
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 プロペシアは処方箋が必要で、一般には皮膚科で処方してもらえる。保険は適用されないため自費診療になるが、1カ月(1日1錠)の費用は8000~9000円程度。1日1箱タバコを吸うよりも安くすむ計算になる。

 ところで先生、プロペシアといえば「副作用でEDになる人も多い」というウワサもありますが?

 「理論的にはあり得ない。フィナステリドをのむと、血中のテストステロン濃度はむしろ上がるという報告もある(J Am Acad Dermatol.1999 Oct;41(4):550-4)。実際にEDになる人も数%いるが、暗示の影響が大きいのではないだろうか」(佐藤院長)

 ちなみに佐藤院長自身も、かれこれ7年以上プロペシアをのみ続けているという。薄くなりかけていた髪はたちまち元気を取り戻し、56歳の現在もご覧の通りだ。

(イラスト:うぬまいちろう)

佐藤明男さん
東京メモリアルクリニック・平山院長
佐藤明男さん 北里大学医学部卒業。北里大学病院形成外科勤務後、英国オックスフォード大学に国費留学。東京メモリアルクリニック・平山副院長を経て、2001年に同クリニック院長に就任。北里大学医学部寄付講座再生医療形成外科学特任教授。医療法人TMC理事長。著書に『医療的育毛革命』(講談社プラスアルファ新書)、『なぜグリーン車にはハゲが多いのか』(幻冬舎新書)など。
日経トレンディネット2013年7月13日付け記事からの転載です。

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