1日1箱のタバコより格安! AGAを元から抑える方法
“薄毛ホルモン”に変える元を薬で抑える
伊藤和弘=フリーランスライター
父や祖父がハゲているとリスクが高い
しかし、4人に1人がハゲるということは、逆に7割以上の人はハゲないということ。それはなぜか?
佐藤院長の研究によると「原因の99%は先天的な遺伝。多くの遺伝子の組み合わせによってハゲは起こる」とのこと。約3700人のAGA患者に調査した結果、「父がハゲだった」人は51%、「父方、母方どちらかの祖父がハゲだった」人は34%だったという。意外なことに半分は「父は無事だった」計算になるが、やはり父や祖父がハゲているとリスクが高くなるのは確実だ。
ハゲの予防は難しい。よく「海藻を食べるといい」なんて言うけれど、これは何の根拠もない俗説。髪を洗わないと毛根に皮脂が詰まって脱毛が進む、なんていうのも事実ではないらしい。
「洗髪とAGAは関係ない。江戸時代の人は月に一度くらいしか髪を洗わなかった。いくら皮脂が増えても、それで髪が抜けることはない」と佐藤院長は切り捨てる。
頭皮マッサージによって「髪の密度」が増えたという報告(2011年、花王が第69回日本化粧品技術者会研究討論会で発表)もある。だが、佐藤院長は「マッサージをやり過ぎると頭皮がダメージを受けて、むしろ脱毛が進むのではないか」とも話す。
予防や治療は難しくても、「ハゲを進めるもの」は広く知られている。髪の大敵はストレス。あと、暴飲暴食も良くないんですよね、先生?
ところが、「そう言われたこともあったが、AGAは円形脱毛症などとは異なり、ストレスとは必ずしも関係しないというのがここ数年の定説。結局、食事や生活習慣でAGAを防ぐのは極めて難しい」と佐藤院長。 そ、そんな! それではいったいどうすれば…。
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