男の肌、実は女性より乾燥しやすかった!?
風呂は1日1回、辛いものや脂っこいものは控える
伊藤和弘=フリーランスライター
年を取ると「男らしさ」は失われていく。残念なことだが、いつまでも若い頃の外見・体力・健康は保てない。それを防ぐにはどうすればいいのか? この連載では第一線で活躍する専門家たちに、「男のアンチエイジング」の最先端を解説してもらう。今回のテーマは「冬の乾燥肌」。実は、女性よりも男性のほうが乾燥肌になりやすいということが分かった。放っておくと肌はカサカサになり、小じわができ、老け顔に見えるという。大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学の鶴田大輔教授に乾燥肌になる原因と対策を解説してもらう。

冬は湿度が低く、肌が乾燥しやすい。気温が低いと皮脂の分泌も少なくなるという。この時季になるとよく雑誌やテレビで女性の肌対策の特集が組まれるが、実は、寒くなると乾燥肌に悩む男性も増えてくるのだ。
小林製薬が2014年に30~50代の男性309人に行った「肌の悩み」に関するアンケートによると、「シミ」や「シワ」を抑えて「乾燥」は堂々の第1位だった(下記グラフ参照)。
乾燥肌は英語でドライスキン、医学的には皮脂欠乏症や乾皮症と呼ばれる。特に腰やスネなど、皮脂が少ない部分は乾燥しやすく、かゆくなりやすい。見た目だって気になる。顔が粉を吹いているのは意外と目立つし、水分の少ないカサカサした肌は小ジワができやすく、老けて見える。
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- 男の肌は水分量が少ない!