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男こそアンチエイジング!

男の肌、実は女性より乾燥しやすかった!?

風呂は1日1回、辛いものや脂っこいものは控える

 伊藤和弘=フリーランスライター

冬の朝シャワーはNG? 風呂は1日1回がちょうどいい

 不快なかゆみを生み、外見を老けて見せる乾燥肌を防ぐには、どうしたらいいのだろう? 鶴田教授に聞いた。

1.辛いもの、脂っこいものを控え、魚を食べる
 辛いもの、アルコールは血管を拡張させる作用があり、かゆみを強くするので乾燥肌には良くない。

 脂っこいものも控えたほうがいい。スナック菓子やサラダ油をはじめ、脂っこい食品にはn-6系脂肪酸が多く含まれている。魚の油に含まれるEPAやDHAなどのn-3系脂肪酸とn-6系脂肪酸は摂取のバランスが大切だ。n-3系とn-6系の摂取量は1対2が理想とされるが、現代人はどうしてもn-6系が多くなりがち。「n-6系が相対的に多くなると体内の炎症反応が進み、かゆみも強くなる」と鶴田教授は注意する。

2.部屋を加湿する
 現代の住宅は気密性が高く、冬は高温低湿度になりがちだ。できれば加湿機を使ったほうがいい。湿度が50%以上になると風邪のウイルスも活動できなくなるとされ、風邪の予防にもつながる。また、こたつや電気毛布も肌の乾燥を進める。「電気毛布を使う場合、朝までつけっ放しにするのではなく、タイマー機能を使ってほしい」と鶴田教授。

3.シャワーだけはNG。ぬるめの風呂でゆっくり温まる
 冬の乾燥肌を防ぐ上で入浴は非常に大切だ。基本的なところから挙げると、「ナイロンタオルなどでゴシゴシこする」洗い方は禁物。寒くなって分泌が減った皮脂がはぎ取られる上、物理的にバリア機能を壊してしまう可能性もある。「冬の間は毎日体を洗う必要はない」という意見もあるが、毎日洗わなければ気がすまない人は、手などを使って優しく洗うようにしよう。

 また、冬の入浴は「1日1回」で十分だ。朝シャワーを浴びて寝る前にも入浴する習慣の人もいるかもしれないが、肌の乾燥が気になるなら冬の間はどちらかをやめたほうがいい。

 さらに、「シャワーだけだと角質に十分な水分を補給できず、乾燥を進める。ぬるめのお風呂にゆっくりつかるのがいい」と鶴田教授。保湿成分のある入浴剤を使うのもいいだろう。

4.保湿剤はヘパリン類似物質がベスト
 乾燥肌で皮膚科に行くと、ヘパリン類似物質を処方されることが多い。保湿剤にもさまざまな成分が使われるが、「乾燥肌にはこれがいちばん」と鶴田教授も太鼓判を押す。

 実際、皮脂欠乏症(乾燥肌)患者284人を対象にした臨床試験では、実に91.2%の有効率を記録したのだそうだ。ということは約259人に効果があったという計算になる。(臨床医薬, 4(10):1903,1988)。水分保持作用が強いこと、べたつかず塗り心地がよいこと、安全性が高いことなどがメリットだ。最近はOTC(処方せんなしで薬局などで買える医薬品)も出ている。

 皮膚に炎症が起きている場合、保湿剤だけでは治らない。そういう場合はステロイド剤を使うことになるが、副作用もあり、長く塗り続けていると皮膚が薄くなることがある。「OTCもあるが、ステロイド剤はきちんと医師に処方してもらうのが無難」と鶴田教授。素人判断をせず、皮膚科に行ったほうがいい。

 肌が乾燥しやすい冬。しっかりスキンケアをして、さわやかで若々しいツヤツヤお肌をキープしよう!

(イラスト/うぬまいちろう)

鶴田大輔さん
大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学 教授
1992年、大阪市立大学医学部卒業。寺元記念病院医長、米ノースウエスタン大学博士研究員、大阪市立大学大学院医学研究科講師などを経て、2011年久留米大学医学部准教授に就任。2013年より現職。大阪市立大学医学部附属病院病院長補佐。日本皮膚科学会認定専門医。日本皮膚病理組織学会理事。
日経トレンディネット2016年01月04日付け記事からの転載です。

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