「脂肪肝ドック」を体験! まるでSF映画の宇宙船?
寝てるだけ、痛みもなかった
伊藤和弘=フリーランスライター
はたして筆者の検査結果は?
MRエラストグラフィでは、主に「肝脂肪化度」と「肝硬化度」を見る。肝脂肪化度は「5%未満」が正常。「5~30%」が軽度から中等度、「30%以上」が高度の脂肪肝になる。肝硬化度も同じく正常、軽度、中等度、高度に分かれており、高度だと肝硬変と診断される。通常、検査から2~3週間程度で結果が郵送されてくるという。
はたして検査結果はどうだったのか? 以下、「結果報告」を公開しよう!
- ■肝臓:辺縁は鋭で、形態は保たれています。
- ■占拠性病変を認めません。
- ■脂肪濃度は5%で、正常範囲内です。
- ■硬度は2.2kPaで、正常範囲内です。
- ■胆道系に異常を認めません。
- ■膵(すい)に異常を認めません。
- ■脾臓に腫大を認めません。
- ■腹水を認めません。
というわけで、なんと筆者の肝臓はノープロブレムだった!
繊維化が進んでいないどころか、「脂肪肝ではない」という診断は我ながら驚いた。編集部および読者諸兄の黒い期待を裏切ってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだが、個人的には本当に安心した。30年にわたって無理ばかりさせたのに、筆者の肝臓はなんとすばらしいヤツだったのだろう!
と、ここで油断してはいけない。脂肪肝でなくてもγ-GTPが高いことは確か。これからも末永く酒を楽しむため、肝臓をいたわりながら、大人の飲み方を心がけようと思う。なお、脂肪肝ドックの料金は3万5000円(税別)。筆者のような左党の方、飲まなくても肝臓が気になる方はぜひ一度受けてみてほしい。
(イラスト/うぬまいちろう)