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男こそアンチエイジング!

急ピッチで老化が進む! 侮れない「睡眠時無呼吸症候群」

メタボ男性の健康状態を悪化させる恐れが

 伊藤和弘=フリーランスライター

メタボ男性は要注意!

 事故の危険だけに限らず、日中の眠気はあらゆる仕事に影響するだろう。労働意欲も落ちるし、作業効率も落ちる。ミスだって多くなるに違いない。

 それだけではなく、生活習慣病にもつながる。睡眠中に呼吸が止まると、「血液中の酸素が少なくなるので交感神経が優位になって血圧が上がる。インスリンの感受性が悪くなって糖尿病にもなりやすくなるし、動脈硬化も進む」と成井部長は警告する。

 虎の門病院睡眠センターで751人のSAS患者を調べると、63.8%が高血圧、51.1%が脂質代謝異常、17.7%が糖尿病を合併していた。生活習慣病になると動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクも高くなる。その結果、SASになると心血管疾患を起こすリスクが約2倍に高まるという。成井部長は、「SAS患者の4割はメタボリック・シンドローム。40~60代の男性が多いのも、太っている人が多いせいだろう」と話す。

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 SASの特徴は大きないびきだ。

 いくら大きないびきをかいても、呼吸さえ止まらなければSASではない。とはいえ、決して安心はできないという。「いびきは気道が狭くなっている証拠だし、睡眠も浅くなる。睡眠中の無呼吸がなくても、昼間に眠気があるようなら積極的に治療を考えたほうがいい」と成井部長は注意する。

 眠りが浅いと老化も進む。

 熟睡時に分泌される成長ホルモンには、脂肪を分解し、筋肉を増強し、意欲を生み出す効果がある。アンチエイジングのためには非常に重要なホルモンだ。通常でも30歳を過ぎると分泌量が減るが、ひどいいびきやSASで熟睡できないと、ガクンと分泌量が落ちる。そのため体脂肪もたまり、老化も急ピッチで進んでしまうというわけだ。

 うーむ。「大いびき」というと、横で寝ている人には迷惑でも本人はいい気持ち――と思っていたけど、実際は本人にも深刻なダメージを与えていたのだなぁ。

 若さと健康を保つためには、安眠を妨げるSASは放っておけない。いびきが大きければ要注意だ。気になる人は早速検査を受けてみよう。

 日本睡眠学会では、2014年5月現在、全国442人の認定医リストを公開している。この中から近所の医療機関を選べばいいだろう。また、成井部長が顧問を務める日本睡眠総合検診協会では、かかりつけの医師から連絡してもらうことによって保険が適用され、3,000円前後の検査費用で睡眠中の呼吸状態をチェックできる。

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