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男こそアンチエイジング!

脳卒中の前触れ?  EDは動脈硬化のサインかも

朝の生理現象は血管の衰えを表す

 伊藤和弘=フリーランスライター

バイアグラが「男を立てる」仕組みとは?

 いざEDになったら、どうすればいいだろう?

 基本は食事や運動だ。前回も触れたように、スイカや冬瓜などウリ類に含まれるシトルリンにはNOを作って血管を拡張させる働きがあり、勃起力を高めてくれる。しかし、本格的なEDになってしまったら、生活の見直しだけで治すのは難しい。

 最も効果が期待できるのはバイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)の「フィル3兄弟」ことED治療薬だ。これらはPDE5阻害薬といって、昔ながらの怪しげな媚薬や強精剤とはまったく異なる。

 ただし、本人の意思と関係なく、機械的に勃起させる類の薬でもない。どのように「男を立てる」のか説明しよう。

[画像のクリックで拡大表示]

 男がいやらしい意味でコーフンすると、それが脊髄を通ってペニスの海綿体神経に伝えられる。すると神経からNOが出て、海綿体の中にサイクリックGMPという物質が増える。このサイクリックGMPに海綿体の筋肉を緩める作用があり、海綿体の血管がブワッと広がる。その結果、大量の血液がドドッとペニスに流れ込む。

[画像のクリックで拡大表示]

 ところが海綿体の中には、せっかく増えたサイクリックGMPを壊してしまうPDE5という風紀指導の先生みたいな酵素もいる。バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのPDE5阻害薬は、このPDE5の働きを抑える。つまり、男が「やりたい!」と燃えたとき、「ブレーキを抑える」ことで、のびのびとサイクリックGMPを増やしてくれるわけだ。

 これらPDE5阻害薬は、いざというとき使う“ポパイのホウレンソウ”のようなイメージが強いが、堀江教授はセックスと関係なく、長期の服用を勧める。

 「週1回、バイアグラやシアリスを1錠のみ続けると、血管力が回復し、テストステロン値も上がり、体内の活性酸素も減ることがわかってきた」と堀江教授。(グラフ参照)

 アリかも! 1錠2000円くらいするが、毎日タバコを1箱吸うよりは断然お得。さらに、「実は今、EDの世界で大革命が起きようとしている」と堀江教授は不敵な笑みを浮かべる。内服薬に続き、なんと「EDを治すマシン」が登場したというのだ。

 マ、マジですか、先生!? 続きは次回に!

(イラスト:うぬまいちろう)

堀江重郎(ほりえ しげお)さん
順天堂大学医学部泌尿器科学講座 教授
東京大学医学部卒業。東大病院勤務後、米国テキサス州で医師免許取得。2003年に帝京大学医学部泌尿器科学主任教授に就任。12年から順天堂大学医学部・大学院医学研究科教授。日本泌尿器科学会指導医。日本抗加齢医学会理事。一般向けの著書に『ホルモン力が人生を変える』(小学館101新書)、『ササッとわかる男性機能の不安に答える本』(講談社)など。
日経トレンディネット2013年05月31日付け記事からの転載です。

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