男性ホルモンはこうすればガンガン出る!
ニンニク、タマネギ、ウリ類が男に効く
伊藤和弘=フリーランスライター
さまざまな刺激がテストステロン値を高める!

性格や職業選択といったメンタル面にまで影響を与えることが分かってきたテストステロン。そこで提案したいのが、プライベートタイムの過ごし方だ。
3.運動
運動で筋肉に刺激を与えると、テストステロン値が高くなることが確認されている(Metabolism.1996 Aug;45(8):935-9)。ジョギングなどの「有酸素運動」とマシンなどを使った「筋トレ」、どちらも効果的。前回触れたように、太るとテストステロン値は低くなる。ぜひ、カラダを動かす習慣を。
4.友達に会う
友達と会うことでストレスが解消され、テストステロン値も高くなる。学生時代の友人など、気の置けない関係がベスト。リラックスして付き合えるし、現在抱えている仕事の悩みを忘れられる。ただし、深酒は逆にテストステロン値を下げてしまうので要注意だ。
5.習い事
仕事とまったく関係ない「習い事」もテストステロン値を高めるにはいい。気分転換にもってこいだし、異業種の人との出会いは刺激を与えてくれる。ワクワク感が強いほどテストステロン値も高まるし、長く続けられるので、女性が多いサークルのほうが望ましい。
気になる人は、自分のテストステロンの値を確認しておくといいだろう。帝京大学医学部附属病院(東京都板橋区)や聖路加国際病院(東京都中央区)など、泌尿器科に「メンズヘルス外来」を設けている病院に行けば、テストステロン値を測ってもらえる。
最も手軽で、自分でわかりやすいバロメーターは「朝立ち」だ。男性諸氏には言うまでもなく、朝立ちはあくまで機械的な勃起で、性欲や性的興奮とは関係ない。良質な睡眠、充分なテストステロンの量、過度なストレスがない、動脈硬化が進んでいない――。正常な朝立ちには、以上の条件がそろうことが必要になる。毎日ピンピンになっていれば、まず心配ないだろう。
「年齢にもよるが、40代で1週間朝立ちがなければ問題がある。泌尿器科で診てもらった方がいい」と堀江教授はアドバイスする。
(イラスト:うぬまいちろう)
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順天堂大学医学部泌尿器科学講座の堀江重郎教授
東京大学医学部卒業。東大病院勤務後、米国テキサス州で医師免許取得。2003年に帝京大学医学部泌尿器科学主任教授に就任。12年から順天堂大学医学部・大学院医学研究科教授。日本泌尿器科学会指導医。日本抗加齢医学会理事。一般向けの著書に『ホルモン力が人生を変える』(小学館101新書)、『ササッとわかる男性機能の不安に答える本』(講談社)など。
日経トレンディネット2013年04月26日付け記事からの転載です。