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男こそアンチエイジング!

仕事力に影響する!? あなどれない「ドライアイ」

メタボや運動不足の人は要注意

 伊藤和弘=フリーランスライター

ドライアイ対策はアンチエイジングに直結する!

 では、ドライアイを予防・改善するには、どんな生活を心がければいいのだろう? 坪田教授に聞いた。

1.食事の量を減らす

 ネズミを使った実験から、脂肪の多い食事を与えてメタボにすると涙の量が減り、カロリーを35%カットすると涙の量が増えてドライアイが改善されることがわかった(Biochem Biophys Res Commun.2010;397(4):724-8)。35%ものカロリーカットはツライが、食べすぎに注意し、腹八分目に抑えよう。

2.サプリメントを摂る

 ブルーベリーに含まれているアントシアニン、サケに含まれているアスタキサンチン、ルテイン、レスベラトロールなどの栄養素をサプリメントで摂るのもいい。「これら目にいいと言われる栄養素は、おおむねドライアイにも効果が期待できる」と坪田教授は話す。

3.体を動かす

 長時間のPC作業でドライアイが起こると思われがちだが、坪田教授によると「長時間イスに座っているだけでも、交感神経が優位になって涙の量が減る」という。ときどき席を立ち、軽く体を動かすことが大切だ。できれば運動の習慣を。最新の研究から、1日30分トレッドミルで有酸素運動をさせたネズミは、涙の量が増えることも確認されている。

4.PC作業中は意識してまばたきを

 PCの画面を凝視しながら作業を続けていると、どうしてもまばたきの回数が減り、目が乾きやすくなる。PC作業中はまばたきを意識しよう。また、画面を目より下にして、伏し目で見るような形にすると涙が蒸発しにくい。

5.まぶたのフチを洗う

 涙の外側をコーティングする油分は、まぶたのフチにあるマイボーム腺から出ている。ここが詰まっていると油が少なくなり、涙が蒸発しやすくなる。蒸しタオルを目に当てると、詰まった油が溶けて効果的。まぶたのフチを洗うことを「リッド・ハイジーン」と呼び、「アイシャンプー」など専用の商品も市販されている。

6.保湿メガネを使う

 コンタクトレンズは目の乾燥を進めるので、なるべく避けた方がいい。坪田教授の発案で生まれた「JINSモイスチャー」は、フレーム側面の小さなタンクに水を入れ、目の周りの湿度を10%以上高めるという。このような「保湿メガネ」を利用するのもいいだろう。

7.眼科に行く

 ムチンと水分を増やすジクアス(ジクアホソルナトリウム)や粘膜を修復するムコスタ(レバミピド)など、今は治療効果の優れた点眼薬も出ている。ただし、これらは処方箋が必要だ。以上の対策で症状が改善しなければ、迷わず眼科に行こう。

 「太っているとなりやすいし、運動不足だとなりやすい。メタボはエイジング(老化)を進めることから考えても、ドライアイ対策はアンチエイジングと密接につながっていることがわかってきた」と坪田教授は指摘する。アンチエイジングな生活は、不快なドライアイの予防にも直結するようだ。

(イラスト/うぬまいちろう)

坪田一男さん
慶應義塾大学 医学部 眼科学教室 教授
慶應義塾大学医学部卒業。1985年、米ハーバード大に留学し、角膜クリニカルフェロー修了。2004年から現職。日本抗加齢医学会理事長。ドライアイ研究会世話人代表。南青山アイクリニック手術顧問。著書に『ブルーライト 体内時計への脅威』(集英社新書)、『老眼革命』(日本評論社)など。2014年3月、『アンチエイジング・バトル 最終決着』(朝日新書)を出版。
オフィシャルサイトはこちら
日経トレンディネット2014年4月9日付け記事からの転載です。

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