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男こそアンチエイジング!

子どもが欲しい? ならば、精子もアンチエイジング!

検査に行く前に自分でできる4つのセルフチェックとは

 伊藤和弘=フリーランスライター

検査に行く前に自分でチェックしてみよう

 子どもができないこと以外、男性不妊症にこれといった自覚症状はない。「一般に子どもを作ろうと思ってから1年間できなければ不妊症」と木村講師。特に40歳を過ぎていたら早めに医療機関に行って精液検査を受けたほうがいい。

 とはいえ、精液検査はなかなかハードルが高いのも事実だ。そんなシャイな方のため、木村講師に「検査の前にできるチェック法」を聞いてみた。

1.「精索静脈りゅう」はない?
 精索静脈りゅうとは、“左の精巣(睾丸)”の上にできる静脈りゅう。解剖学的な理由から、右の精巣にできることはほとんどないらしい。まずは、左側のタマの上を触ってみよう。「静脈りゅうがあればゴワゴワした血管の束が感じられる」と木村講師は話す。

 男性の15%以上に精索静脈りゅうが見られるが、特に不妊症の男性は割合が高く、35~40%の人にあるという(Urologia. 2014 Jul-Sep;81(3):165-8)。精索静脈りゅうがあると精巣の温度が上がり、活性酸素による酸化ストレスも多くなるため、精巣の機能が落ちてしまうのだ。

2.精巣の大きさは大丈夫?
 子づくりにペニスのサイズは関係ないが、タマのサイズは無視できない。小さい場合、精子を作る力が弱いこともある。木村講師によると、「日本人の精巣のサイズは平均23cc(シーシー)。分かりやすくいえば“ウズラの玉子”より少し大きめ」という。これよりも小さくて、なかなか子どもができないときは検査を受けたほうがいいだろう。

3.きちんと精巣が陰のうに納まっている?
 停留精巣といって、精巣が腹部にとどまっている人がいる。陰のう(袋)の中に、しっかりタマが2個入っているか確認しよう。

 温度が高いと精子を作る力が落ちるので、精巣は体の表面から離れて、わざわざ外にぶら下がっている。「そのため、精巣の温度は体温より3度くらい低い。極度の肥満で陰のうが肉に埋もれた場合も、同じく機能が落ちてしまう」と木村講師は話す。

4.精管はついている?
 精管とは精巣で作られた精子を外に運ぶ管のこと。ちなみに、この精管を人工的に切断する不妊手術がパイプカットだ。ごくまれに、生まれつき精管がない人がいる。「通常は精巣の内側に直径2~3mmくらいの細いヒモがついている」と木村講師。少し分かりにくいが、入浴時などに触って確認してみるといいだろう。

 以上のチェックをしていずれかに該当した場合、男性不妊症の可能性が高い。子どもが欲しいのなら改めて精液検査を受けに行こう。このうち、精索静脈りゅうと停留精巣は手術による治療が可能だ。

 ちなみに木村講師が勤める帝京大学医学部附属病院(東京都板橋区)では、精索静脈りゅうに対して「低位結さつ術」という手術を行っている。「1時間半くらいで終わるし、手術当日に退院できる」と木村講師。詳しくは同病院泌尿器科のホームページを見てほしい。術後3カ月で精子のDNAの質が改善したという報告もある(Syst Biol Reprod Med. 2012 Oct;58(5):274-7)。

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