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男こそアンチエイジング!

“座りっぱなし”は喫煙と同じくらい危険!?

2時間に1回は席を立ち、日常生活で歩く機会を増やす

 伊藤和弘=フリーランスライター

2時間以上座りっぱなしだと、がん発症リスクが高くなる!

 「タバコと同じくらい体に悪い」というのも決して言葉のアヤではないようだ。

 406万8437人を対象に、がんとセデンタリーの関係を調べた研究がある。それによると、セデンタリーが1日2時間増えるごとに結腸がんの発症リスクが8%ずつ、肺がんの発症リスクが6%ずつ高くなる。定期的に運動している人でもセデンタリーの時間が長いと悪影響が出ることもわかった(J Natl Cancer Inst.2014 Jun 16;106(7),pii:dju098)。運動不足がいけないのはもちろんだが、それ以上に良くないのは「長時間座っている生活」なのだ。

 そうは言っても、仕事で毎日朝から晩までパソコンとにらめっこしなければならない人も少なくないだろう。セデンタリーの時間を長くしないため、2時間に1回は席を立ち、手足を動かすことを心がけてほしい。長時間座り続けざるを得ないとき、坪田教授が実行しているのは「イスの上で正座」だ。

 「太ももの大腿四頭筋は人体最大の筋肉なので、ここのストレッチはセデンタリーの害を減らすのに効果的。デスクワーク中にときどきイスの上に正座して、片方ずつヒザを上げ下げして大腿四頭筋をほぐすといい」とアドバイスする。

 糖尿病などの生活習慣病を引き起こす「肥満」も、セデンタリーと深い関係がある。米国の全国健康栄養調査を解析した研究から興味深いことがわかった。

 1988年から2010年にかけて、米国では年0.37%ずつ平均BMIが増え続けている。BMIとは体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数字で、25以上が「肥満」とされる(例えば170cm74kgなら「74÷(1.7×1.7)」で25.60)。要するに、身長と体重の比率から肥満度を見たものだ。この数字が増え続けているということは、米国人のデブ化が年々進んでいることを意味している。

 ところが意外にも、この22年間で米国人の摂取カロリーはほとんど増えていなかった。では何が変わったかというと、セデンタリーの時間だ。22年前に比べて体を動かす習慣がないセデンタリーの人は、女性が19.1%から51.7%へ、男性が11.4%から43.5%へと急増していた(下グラフ)。

米国ではセデンタリーが増えている
(Am J Med.2014 Aug;127(8):717-27.e12より)

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