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男こそアンチエイジング!

「下半身」だけじゃない!“夢と冒険のホルモン”テストステロンのパワーの秘密

手の指の長さで強弱を判定する方法も

 伊藤和弘=フリーランスライター

薬指が長い人はテストステロン値が高い?!

 面白いことに、テストステロン値の傾向は「手の指」を見ればわかる。人差し指と薬指を比べて、人差し指が長い人はテストステロン値が低く、薬指が長い人は高いと考えていい。これは男性でも女性でも変わらない。

 胎児の時期、大量のテストステロンが分泌されると、薬指が長くなるという。この分泌量は大人になってからも基本的には変わらず、薬指が長い人は実際テストステロンの値が高い傾向が確認されている(BJU Int,2012 Jan;109(2):266‐71)。

 したがって、男性には薬指が長い人が多く、女性は人差し指が長い人が多い。「一般に男性よりも女性の方が言語能力が高いが、人差し指が長い人も言語能力が高いと言われる」と堀江教授。昭和の時代、中性的な魅力で一世を風靡した某男性歌手は、薬指よりも人差し指が長かったという。人差し指が長いからといって、落ち込む必要はない。

テストステロン値の低下は肥満にも!

 テストステロンは生活習慣病のリスクにも関係している。テストステロン値が低い人は太りやすく、糖尿病にもなりやすい。45歳以上の男性1849人を対象にしたニューヨーク州立大学の調査から、肥満の男性のテストステロン値は低く、BMI(体格指数)の増加に応じてテストステロンが下がることも確認されている(Diabetes Care June2010 vol.33,no.6,1186-1192)。

 BMIとは「体重(kg)」を「身長(m)×身長(m)」で割った数字で、たとえば170cm、65kgなら「65÷(1.7×1.7)」で22.49。日本では25以上が「肥満」とされる。

 厚生労働省の平成23年国民健康・栄養調査によると、BMIが25以上の女性は30代で12.9%、40代で21.0%、50代で23.1%だったのに対し、男性は30代で32.9%、40代で34.8%、50代で33.4%と軒並み3割越え! 平成5年の調査では各年代とも30%を切っており、この18年で着実に「男が太った」ことがわかる(グラフ参照)。原因のひとつはテストステロン値の低下かもしれない。

BMI25以上の男性の割合(国民健康・栄養調査より)
[画像のクリックで拡大表示]

 どうやらテストステロンの低下は、男らしさ、健康、社会性など、失いたくないものの多くにつながっているようだ。男らしさを失わないため、高いテストステロンをキープするにはどうすればいいのか?それは次回をお楽しみに!

(イラスト:うぬまいちろう)

堀江重郎(ほりえ しげお)さん
順天堂大学医学部泌尿器科学講座 教授
東京大学医学部卒業。東大病院勤務後、米国テキサス州で医師免許取得。2003年に帝京大学医学部泌尿器科学主任教授に就任。12年から順天堂大学医学部・大学院医学研究科教授を兼務。日本泌尿器科学会指導医。日本抗加齢医学会理事。一般向けの著書に『ホルモン力が人生を変える』(小学館101新書)、『ササッとわかる男性機能の不安に答える本』(講談社)など。
日経トレンディネット2013年4月15日付け記事からの転載です。

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