恐怖の“ブルドッグほっぺ”はこうすれば防げる!
紫外線対策、顔の温め、まいうー体操などで“たるみ”を抑える
伊藤和弘=フリーランスライター
食事・睡眠・禁煙、基本3カ条が重要
4 食事
ビタミンA、C、Eは抗酸化力が強く、体内の活性酸素を消してくれる働きがある。「特にビタミンCはアミノ酸と結合してコラーゲンになるので積極的にとってほしい。食材ではサケがお薦め。抗酸化力の強い色素成分アスタキサンチンに加え、皮にはコラーゲンが豊富でとても肌にいい」と澤田副院長は話す。また、大豆に含まれるイソフラボンも効果がある。キッコーマンが30~40代の女性26人を対象に行った臨床試験から、1日40mgのイソフラボンを3カ月とるとコラーゲンの生成が促進され、シワの面積が減ることが確認されている(J Nutr Sci Vitaminol.2007 Feb;53(1):57-62)。
5 睡眠
よく言われるように、夜ふかしは肌の大敵だ。睡眠不足がいけないのはもちろん、「コラーゲンの生成をうながす成長ホルモンは深夜2時ごろ眠っていると出る」と澤田副院長。昼間にいくら眠ってもダメだし、深夜に起きていても成長ホルモンは出ないという。肌だけに限らず、成長ホルモンはアンチエイジングに欠かせない。スムーズに成長ホルモンを分泌させるため、できれば12時までに布団に入るようにしたい。
6 禁煙
愛煙家には「またかよ」と煙たがられそうだが、「百害あって一利なし」のタバコは肌にもやっぱり悪い。大量に発生する活性酸素によってコラーゲンが壊され、シワやたるみができてしまうのだ。「実際、タバコを吸う人は口の周りにスモーカーズラインと呼ばれるシワが増える」と澤田副院長は指摘する。
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