恐怖の“ブルドッグほっぺ”はこうすれば防げる!
紫外線対策、顔の温め、まいうー体操などで“たるみ”を抑える
伊藤和弘=フリーランスライター
「まー」「いー」「うー」と温泉が効果あり!?
頬のたるみを抑え、ブルドッグほっぺにならないためにどうすればいいのか? 澤田副院長に具体的な対策を聞いた。
1 紫外線対策
紫外線には波長の長いUVAと波長の短いUVBがあるが、コラーゲンを破壊してシワやたるみの原因になるのは皮膚の奥まで届くUVAのほう(UVBはシミや皮膚がんを発生させる)。テニスやゴルフなど、野外で長時間活動するときは帽子と日焼け止めを忘れずに! 曇りの日も快晴の60%程度の紫外線が降り注いでいるので油断できない。
2 顔を温める
温泉は肌にいい。その理由はふたつある。まず、強い酸やアルカリによって古い角質が溶け、肌がみずみずしくなること。もうひとつは、「肌を温める」ことだ。温めることによって、皮膚の中にヒートショックプロテインというたんぱく質が作られ、これにコラーゲンを増やす作用があるという。ネズミを使った実験で、42℃のお湯に5分間皮膚を浸すとヒートショックプロテインが増え、その後紫外線を当ててもシワができにくいことがわかった(J Invest Dermatol.2013 Apr;133(4):919-28)。「1日1回、42℃の蒸しタオルで5分間顔を温める。1ヵ月も続ければ、ほうれい線が薄くなるはず」と澤田副院長はアドバイスする。

3 まいうー体操
前に触れたように、顔の筋肉の減少もたるみの原因になる。「大人になると大きく口を開けることがなくなり、どんどん表情筋が衰えていく」と澤田副院長。表情筋を鍛え、頬のたるみを改善するために澤田副院長が考案したのが「まいうー体操」だ。やり方は簡単。できるだけ大きく口を開けて、「まー」「いー」「うー」とそれぞれ10秒ずつ声を出す。これを1セットとして、まずは毎日3~4セットから行えばいい。息つぎは随時行うようにして、口の周りの筋肉を意識し、眉間や額には力を入れないように注意しよう。
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