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男こそアンチエイジング!

40代に急増する、前立腺がん【前編】

トマトと大豆で予防する

 伊藤和弘

ストレスフリー、生活習慣改善でリスクがぐんと低くなる!

 がんは生活習慣病とも呼ばれるように、食生活の改善や運動によってリスクを低くすることができる。前立腺がんだって例外ではない。

 ビル・クリントン元米国大統領の主治医も務めたディーン・オーニッシュが興味深い報告をしている。食事の改善、運動、ストレスマネジメントからなる生活改善プログラムを作り、一部の前立腺がん患者に実行させた。2年後、何もしなかったグループでは27%の人でがんが進行したのに対し、プログラムを実践したグループではわずか5%の人しか進行しなかったというのだ(Urology.2008;72(6):1319-23)。

 この結果、「食事や運動といった生活習慣によって遺伝子発現が変わる、つまり前立腺がんに関する遺伝子のスイッチが切り替わることがわかった」と堀江教授は補足する。

 動物性脂肪のとり過ぎの他にも、前立腺がんのリスクを高めるものはある。ストレスによる交感神経の緊張、高血糖、肥満、喫煙はいずれも体内の活性酸素を増やし、がんをできやすくする。

 一方、前立腺がんを防ぐのは、動物性脂肪と塩分を控えた栄養バランスのいい食事、適度な運動、禁煙、節酒、ストレスをためないこと――などだ。

 かつて「高齢者の病気」と言われた前立腺がんに40代や50代でなってしまうのは、それだけ体の老化が進んでいる表れに他ならない。前立腺がんにならない生活は、すなわち、いつまでも若さを保ち続ける生活でもある。

 では、なってしまったらどうするか? 最新の治療法は次回で!

(イラスト/うぬまいちろう)

堀江重郎(ほりえ しげお)さん
順天堂大学医学部附属・順天堂医院泌尿器外科 教授
 東京大学医学部卒業。東大病院勤務後、米国テキサス州で医師免許取得。2003年に帝京大学医学部泌尿器科学主任教授に就任。12年から順天堂大学医学 部・大学院医学研究科教授。日本泌尿器科学会指導医。日本抗加齢医学会理事。一般向けの著書に『ホルモン力が人生を変える』(小学館101新書)、『サ サッとわかる男性機能の不安に答える本』(講談社)など。2013年6月『ヤル気が出る! 最強の男性医療』(文芸春秋 文春新書)を出版。
日経トレンディネット2014年1月31日付け記事からの転載です。

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