悩んでいるのはアナタだけじゃない! 40代から増える「ちょい漏れ」の謎
尿漏れは「ミルキング」と「骨盤底筋体操」で防ぐ
伊藤和弘=フリーランスライター
年を取ると「男らしさ」は失われていく。残念なことだが、いつまでも若い頃の外見・体力・健康は保てない。それを防ぐにはどうすればいいのか? この連載では第一線で活躍する専門家たちに、「男のアンチエイジング」の最先端を解説してもらう。今回のテーマは「用をすませた後の尿のちょい漏れ」。年を取ると誰もが経験はあるといわれる症状だ。さらに、若者でも悩む人が増えているとか。どうしてなのか、どうすれば改善するのかを、日本大学医学部泌尿器科学系主任教授、日本大学医学部附属板橋病院副院長の高橋悟氏に解説してもらう。

駅のトイレであわてて用を足し、ホッとしてジッパーを上げた直後。居酒屋のトイレで用をすませ、ドスンと席に戻った瞬間。ジワッと股間に来るイヤ~な感触――。いや、量は大したことない。放っておけばすぐに乾く程度だ。しかし、これからはズボンの布地も色も薄くなる季節! 不快感もさることながら、誰かに気付かれたらどうしよう……。
覚えがあるでしょう、ご同輩? ないとは言わせない。頻度はともかく、「オシッコ後のちょい漏れ」は男であれば年齢を問わず起こることだ。高橋教授は「若者でもピチピチのズボンをはいていると起こしやすいが、40代後半から増えてくる」と指摘する。
2013年に152人の男性を対象に花王が行った調査によると、「ちょい漏れ」が気になる人は30代で18%、40代で21%、50代で32%、60代で34%、70代で36%となっていた(グラフ参照)。50歳を超えれば3割以上! みんな、口に出さないだけなのだ。