日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > 男こそアンチエイジング!  > 男なら知っておきたい! 実は命にかかわる「LOH症候群」ってなに?
印刷

男こそアンチエイジング!

男なら知っておきたい! 実は命にかかわる「LOH症候群」ってなに?

意欲減退に加え、脳疾患、心筋梗塞、がんのリスクも向上

 伊藤和弘=フリーランスライター

年を重ねるごとに失われていく「男らしさ」。いつまでも若い頃の外見・体力・健康は保てない。それを防ぐにはどうすればいいのか? 第一線で活躍する専門家たちに「男のアンチエイジング」の最先端を解説してもらう。今回は、男性にもある更年期障害、「LOH症候群」について、順天堂大学医学部泌尿器科学講座の堀江重郎教授に解説してもらう。

 最近、なぜか気持ちが沈む。イライラする。頭が痛い。夜中に何度も目が覚める。セックスをする気が起きない。「朝立ち」がなくなった……。急にそんな症状が出てきたら、「男性更年期障害」かもしれない。

 女性と同じように、男性にも更年期障害があることはかなり知られてきた。年を取ってテストステロン(主要な男性ホルモン)が減ることで、さまざまな不調を引き起こす。テストステロン値は人によって異なるが、血中の遊離テストステロンが最低ラインの8.5pg/ml未満になると、LOH(late-onset hypogonadism)症候群と診断される。日本語に訳せば「加齢男性性腺機能低下症候群」。こうなると立派な病気だ。

 順天堂大学医学部泌尿器科学講座の堀江重郎教授によると、「日本のLOH症候群の潜在患者数は約600万人。60代以上の2割、50代以上の1割と言われる。早ければ40代でも起こる」という。

[画像のクリックで拡大表示]

 テストステロンが下がると、頭痛、不眠が続き、筋肉が減り、骨がもろくなるなどの身体症状が現れるが、それだけではない。精神面にも大きく影響しており、分泌量が減ると、意欲が衰え、気持ちが沈みがちになってしまう。実際、「テストステロンが低い人はうつ病になりやすい」という報告もある(Endocr J 59(12);1099-105,2012)。

 なぜ、そんなことが起こるのか?

 誰でも、些細なことでも何かしらの恐怖体験をしたことはあるだろう。今までの人生で体験した「恐怖の記憶」は、脳の扁桃体にためこまれ、普段は表に出てこないようになっている。「このフタをしているのがテストステロン。したがってテストステロンが少なくなるとフタが緩み、昔の恐怖体験がよみがえる。その結果、不安感が強くなる」と堀江教授は説明する。

 女性の更年期は閉経前後の5年程度で終わるが、男性の場合は放っておくとテストステロンは下がる一方。そのため、不快な症状がいつまでも続く。

 うーん、確かにうっとうしいけど、年を取ればホルモンが減るのは仕方ないよなぁ。LOH症候群といっても、がんや心臓病みたいに命にかかわる病気じゃないでしょ? と思っていたら、「放っといたら死んじゃうよ!」と堀江教授に一喝された。

1/3 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • もの忘れと認知症の関係は? 認知症リスクを下げる生活のポイントNEW

    年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うもの。しかし、「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」といった“もの忘れ”は、中高年になると誰もが経験する。⾃分は周りと比べて、もの忘れがひどいのでは? ひょっとして認知症が始まったのか? と不安になる人も多い。このテーマ別特集では、もの忘れの原因や、将来の認知症にどうつながるのか、認知症を予防するにはどうすればいいのかについて、一挙にまとめて紹介する。

  • 痛風だけじゃない!「高すぎる尿酸値」のリスク

    尿酸値と関係する病気といえば「痛風」を思い浮かべる人が多いだろう。だが、近年の研究から、尿酸値の高い状態が続くことは、痛風だけでなく、様々な疾患の原因となることが明らかになってきた。尿酸値が高くても何の自覚症状もないため放置している人が多いが、放置は厳禁だ。本記事では、最新研究から見えてきた「高尿酸血症を放置するリスク」と、すぐに実践したい尿酸対策をまとめる。

  • 早期発見、早期治療で治す「大腸がん」 適切な検査の受け方は?

    日本人のがんの中で、いまや罹患率1位となっている「大腸がん」。年間5万人以上が亡くなり、死亡率も肺がんに次いで高い。だがこのがんは、早期発見すれば治りやすいという特徴も持つ。本記事では、大腸がんの特徴や、早期発見のための検査の受け方、かかるリスクを下げる日常生活の心得などをまとめていく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.