近年、夏の店頭でよく見かけるようになった「モロヘイヤ」。実は栄養価が高く、高温・乾燥地帯でも育つ、生命力の強い野菜だ。モロヘイヤに含まれるムチンは胃や腸の粘膜を保護し、血糖値の上昇をゆるやかにする働きがある。また、モロヘイヤは、緑黄色野菜の中でも、βカロテンの含有量がトップクラスなうえ、近年は抗メタボ対策としても注目を集めている(モロヘイヤの健康効果に関しては、「抗メタボ効果で注目!最強の抗酸化野菜 モロヘイヤの食べ方」を参照してください)。モロヘイヤの健康効果を生かすレシピを紹介しよう。
冷しゃぶ モロヘイヤソース

- 調理時間 20分
- 1人分 269kcal
- 塩分 2.3g
材料(2人分)
- モロヘイヤ …… 100g
- 豚ロース肉(薄切り) …… 150g
- エノキタケ …… 100g
- セロリ …… 1本(150g)
- A
酢 …… 大さじ1と1/2
醤油 …… 大さじ1と1/2
砂糖 …… 小さじ1/2
ゴマ油 …… 小さじ1
おろしショウガ …… 1かけ分(10g)
豆板醤 …… 少々
作り方
- (1) エノキタケは根元の石づきを切り、ほぐしておく。セロリはスジを取り、斜め薄切りにする。
- (2) 鍋で沸かしたたっぷりの熱湯に塩(分量外)を加え、エノキ、セロリをサッとゆでてザルに上げる。次に、モロヘイヤをゆでザルに上げ、最後に豚ロース肉をサッとゆでてザルに上げる。
- (3) モロヘイヤが冷めたらザク切りにしてAとあえる。
- (4) 器に豚ロース肉、野菜を盛り(3)をかける。
ポイント
「一つの鍋で調理できるので後片付けも楽。モロヘイヤソースは多めに作っておけば、冷蔵庫で2日保存可能です」と藤井さん。
(写真:鈴木正美/レシピ考案・料理:藤井 恵)
料理研究家
出典:日経ヘルス2015年9月号
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129のレシピにはすべて、カロリー、塩分、調理時間を表示しました。