近年、夏の店頭でよく見かけるようになった「モロヘイヤ」。実は栄養価が高く、高温・乾燥地帯でも育つ、生命力の強い野菜だ。モロヘイヤに含まれるムチンは胃や腸の粘膜を保護し、血糖値の上昇をゆるやかにする働きがある。また、モロヘイヤは、緑黄色野菜の中でも、βカロテンの含有量がトップクラスなうえ、近年は抗メタボ対策としても注目を集めている(モロヘイヤの健康効果に関しては、「抗メタボ効果で注目!最強の抗酸化野菜 モロヘイヤの食べ方」を参照してください)。モロヘイヤの健康効果を生かすレシピを紹介しよう。
モロヘイヤの温スープ

- 調理時間 20分
- 1人分 233kcal
- 塩分 1.1g
材料(2人分)
- モロヘイヤ …… 100g
- A
ニンニク(みじん切り) …… 1かけ(10g)
ショウガ(みじん切り) …… 1かけ(10g)
赤唐辛子(小口切り) …… 1本分 - カレー粉 …… 小さじ1
- 豚ひき肉 …… 150g
- 酒 …… 大さじ1
- 水 …… 2カップ
- 塩 …… 小さじ1/3
- 油……小さじ1
作り方
- (1) 鍋に油を引いて熱し、Aを中火で炒めて香りが立ったころ、豚ひき肉とカレー粉を加える。肉がパラッとしたら、酒と水を加える。
- (2) (1)が煮立ったらアクを取り除き、蓋をして中火で7~8分煮る。みじん切りにした生のモロヘイヤを加え、さらに2~3分煮たら、塩で味を調える。
ポイント
「水に溶けだしたモロヘイヤの栄養もすべて取り込める。体を温める香味野菜や代謝を促す香辛料も含まれた、夏向きレシピ」と藤井さん。
(写真:鈴木正美/レシピ考案・料理:藤井 恵)
料理研究家
出典:日経ヘルス2015年9月号
野菜の健康パワーをおいしく上げるレシピ129(日経BPムック 日経ヘルス別冊)好評販売中

「ゴーヤーはわたも食べる」「ゴボウは水にさらさない」「カボチャは皮をむかない」など、野菜に含まれている"機能性成分"を逃さずに健康パワーを高める食べ方を、大学などの研究機関で活躍する第一線の研究者への取材に基づいて紹介します。
さらに、それぞれの野菜の健康効果に関する研究データや、品種の違いを紹介する図鑑、フィトケミカル、ケルセチン、ルテイン、アリインなどのキーワードの説明も紹介。「野菜でもっと健康になりたい」という方に必ず役に立つ1冊です。
129のレシピにはすべて、カロリー、塩分、調理時間を表示しました。