夏に旬を迎えるナス。ダイエットやメタボ予防に役立つ、抗酸化成分が豊富に含まれている。独特の色の皮に多いのが、紫の色素成分「ナスニン」だ。ナスニンを摂るためには、皮ごと食べるのがオススメ。最近では、ナスに含まれている「オスモチン」という植物性たんぱく質のメタボ予防の効果が注目されている(ナスの健康効果に関しては、「おすすめは皮ごと! ポリフェノール豊富なナスの健康効果は?」を参照してください)。ナスの健康効果を生かすレシピを紹介しよう。
ナスチャンプルー

- 調理時間 10分
- 1人分 244kcal
- 塩分 2.2g
材料(2人分)
- ナス …… 2本
- ゴマ油 …… 大さじ1と1/2
- 油揚げ …… 1枚
- ミョウガ …… 2本
- 卵 …… 2個
- 醤油 …… 大さじ1と1/2
- カツオ節 …… 適量
作り方
- (1) ナスはヘタを取り縦半分に切る。皮目に5mm間隔に切り込みを入れながら2cm幅に切り、ゴマ油であえておく。
- (2) フライパンに2cm角に切った油揚げを入れて焼きつけ、(1)を入れて炒め、薄切りにしたミョウガを合わせる。
- (3) 卵をよく溶いて醤油を入れる。(2)の鍋肌から回し入れふんわりと混ぜ、熱いうちにカツオ節を振る。
ポイント
ナスを油であえてナスニンを余さずとる。「ナスに切り込みを入れることで火が通りやすくなり、時短調理ができます」(成沢さん)。
【ナスの調理のポイント】
油で炒めて皮ごと食べる
ナスのポリフェノールは皮に多く水に溶けやすい。余さずとるには油で炒めて皮ごと食べる。調理後の油にポリフェノールが多いので、少量の油でナスをコーティングして調理を。
生で丸ごと食べる
ナスニンやクロロゲン酸、カリウムなどのミネラルはゆでたり煮たりすると流出してしまう。最近では生食できる種類も多く出ているので、生で皮ごと食べるといい。
冷凍保存もOK
数本が一袋に入って売られることが多いナス。使い切れない分は、1cm程度の厚さの輪切りや角切りにして冷凍しておくといい。そのまま炒めるなど加熱調理ができる。
(写真:鈴木正美/レシピ考案・料理:成沢正胡)
料理研究家
出典:日経ヘルス2015年7月号
野菜の健康パワーをおいしく上げるレシピ129(日経BPムック 日経ヘルス別冊)好評販売中

「ゴーヤーはわたも食べる」「ゴボウは水にさらさない」「カボチャは皮をむかない」など、野菜に含まれている"機能性成分"を逃さずに健康パワーを高める食べ方を、大学などの研究機関で活躍する第一線の研究者への取材に基づいて紹介します。
さらに、それぞれの野菜の健康効果に関する研究データや、品種の違いを紹介する図鑑、フィトケミカル、ケルセチン、ルテイン、アリインなどのキーワードの説明も紹介。「野菜でもっと健康になりたい」という方に必ず役に立つ1冊です。
129のレシピにはすべて、カロリー、塩分、調理時間を表示しました。