夏に旬を迎えるナス。ダイエットやメタボ予防に役立つ、抗酸化成分が豊富に含まれている。独特の色の皮に多いのが、紫の色素成分「ナスニン」だ。ナスニンを摂るためには、皮ごと食べるのがオススメ。最近では、ナスに含まれている「オスモチン」という植物性たんぱく質のメタボ予防の効果が注目されている(ナスの健康効果に関しては、「おすすめは皮ごと! ポリフェノール豊富なナスの健康効果は?」を参照してください)。ナスの健康効果を生かすレシピを紹介しよう。
ナスたっぷりキーマカレー

- 調理時間 15分
- 1人分 537kcal
- 塩分 1.2g
材料(2人分)
- ナス …… 3本
- オリーブオイル …… 大さじ1と1/2
- タマネギ …… 1/2個
- 鶏ひき肉 …… 150g
- トマト …… 大1個
- ショウガ …… 20g(2かけ)
- カレー粉 …… 大さじ1と1/2
- 塩 …… 小さじ1/3
- ご飯 …… 2膳分
作り方
- (1) ナスは皮付きのまま1cm角切りにし、オリーブオイルとあえておく。タマネギとトマトも合わせて角切り、ショウガはみじん切りにする。
- (2) フライパンに(1)のナス、タマネギ、鶏ひき肉、ショウガを入れて、よく混ぜ合わせてから火にかける。
- (3) (2)のひき肉に火が通り、野菜もしんなりと馴染んだらトマトを合わせて炒める。
- (4) カレー粉を入れて塩で味を調える。皿にご飯をよそい、カレーを添える。
ポイント
タマネギのケルセチン、トマトのリコピンなどの抗酸化成分をプラスしたカレー。加熱したナスのトロリとした食感を味わえる。
【ナスの調理のポイント】
油で炒めて皮ごと食べる
ナスのポリフェノールは皮に多く水に溶けやすい。余さずとるには油で炒めて皮ごと食べる。調理後の油にポリフェノールが多いので、少量の油でナスをコーティングして調理を。
生で丸ごと食べる
ナスニンやクロロゲン酸、カリウムなどのミネラルはゆでたり煮たりすると流出してしまう。最近では生食できる種類も多く出ているので、生で皮ごと食べるといい。
冷凍保存もOK
数本が一袋に入って売られることが多いナス。使い切れない分は、1cm程度の厚さの輪切りや角切りにして冷凍しておくといい。そのまま炒めるなど加熱調理ができる。
(写真:鈴木正美/レシピ考案・料理:成沢正胡)
料理研究家
出典:日経ヘルス2015年7月号
