食用として全国に流通するモズクの8割を占めるのは、沖縄県で養殖されたオキナワモズク。オキナワモズクは、ぬめり成分の水溶性食物繊維であるフコイダンが豊富だ。水溶性食物繊維は大腸内で腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整える働きがある。さらに、モズクは鉄などのミネラルも豊富に含む(モズクの健康効果に関しては、「食物繊維、ミネラルが豊富な「モズク」で便通改善、貧血予防」を参照してください)。モズクの健康効果を生かしたレシピを紹介しよう。
つけモズク

- 調理時間 15分
- 1人分 157kcal
- 塩分 3.7g
材料(2人分)
- モズク(味なし) …… 300g
- キュウリ …… 1本
- カイワレ大根 …… 1パック(120g)
- 七味唐辛子 …… 適宜
- 油揚げ …… 1枚
- だし汁 …… 400mL
- ナス …… 1本
- A
醤油 …… 大さじ2
みりん …… 大さじ2
作り方
- (1) キュウリは、長さを2~3等分に切って千切りに、油揚げは油抜きした後、縦半分に切ってから細切りに、ナスはへたを取り、縦半分に切ってから斜め薄切りにする。
- (2) 鍋にだし汁と油揚げを入れて火にかけ、煮立ったら中火で1~2分煮た後、Aとナスを加えさらに2~3分煮て火を止める。
- (3) モズク、キュウリ、カイワレ大根をざっくりと混ぜて器に盛り、別の器に(2)のつけだれをよそって添える。好みによりつけだれに七味唐辛子を振る。
ポイント
モズクをおそばのようにスルッと頂く。「野菜と一緒に食べることでスッキリとした食べ口に。食物繊維量もアップします」と藤井さん。
(写真:鈴木正美/レシピ考案・料理:藤井 恵)
料理研究家
出典:日経ヘルス2015年5月号
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