膝の痛みに悩まされ、自信ゼロで迎えたハーフマラソン。レースの前々日に左膝にテーピングを施してもらい、土壇場で完全に開き直ったカメ子。こうなったらレースを楽しみ、無心で走るしかない。ヘタレの名に懸けて(?!)軽井沢の街を走り抜けよう!
絶不調のまま、人生初のハーフマラソンに臨むことになってしまった、ヘタレランナー・カメ子(詳しくは前回記事「治らない膝、迫りくるハーフマラソン」参照)。レース前の2週間は、もろもろの準備に追われながら、プレッシャーの余り日々涙目で過ごしていた。だが、土壇場で、ついに何かが吹っ切れた。
とにかくスタートラインに立とう。せっかく軽井沢まで行くんだから、楽しんで走らなきゃもったいない。走ることが「楽しい」と思えるようになった、そのうれしい変化をかみしめながら、膝の状態の許す限り、行けるところまで行ってやろうじゃないの!
治療院に駆け込み、テーピング

前回の指導日で痛くなってしまった左膝は、その後、少し落ち着いていた。レース1週間前の最後の自主トレでは、5kmを7分24秒/kmのペースで走ることができた。一方で、日常生活で歩いているときに少し痛みが出たりもしていた。
そこで、真鍋未央コーチの勧めで、以前、施術体験をさせていただいたスポーツマッサージの治療院(過去記事「ランの膝痛に悩み、スポーツマッサージ初体験!」参照)に、レースの前々日に駆け込み、膝の周辺にテーピングをしてもらった。
薄くて伸縮性があるテープで、負荷がかかりやすい左膝周辺の筋肉の動きが適度に制限され、走る際にサポートしてくれそうだ。なによりも、不安な部分に貼るだけで、守られているような安心感が芽生え、なんだか少し元気が出てきた。
「アメ」と「ムチ」に挟まれ、どうなるこの3人旅?!
そしていよいよ迎えたレース当日の朝。軽井沢の空は、雲一つない秋晴れで、朝日を浴びて紅葉がキラキラと輝いている。テーピングもばっちりした。前夜から油っぽいものを控え、糖質やビタミンBをしっかり摂った。膝も痛くない。しかも、最近タロット占いの勉強を始めたカメラマンM氏によると、この日のカメ子、「大吉ではありませんが、順調にまわると出ています!」。
なんだか幸先がいいぞ!(←単純)
9:05のスタートに備え、軽井沢プリンスホテルスキー場の駐車場に8:00ごろ到着。受付を済ませ、ウォームアップを開始した。実は今回、カメ子と一緒に走ってくれる人が、真鍋コーチのほかにもう1人いた。この企画をカメ子に無茶振りした張本人である、ドS編集長。なんでもハーフマラソンを走るのは約10年ぶりだそうだ。
「よかったな。心強いだろう?」(編集長)
「こ、こころ強いです…( ̄ロ ̄;)」(カメ子)
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- ついにスタート。タイムロスは2分半!
