2週間ぶりのランで膝痛が再発
実際、2週間休んだ後のランニングでも、恐れていたことが起きた。
真鍋コーチからは、「レース後は2週間しっかり休養し(補強トレーニングは徐々に再開)、痛みがなければランニングを再開してみてください。最初は4~5km(30~40分)を目安に、体をほぐす感じで、ゆっくり走ってみてください」との指示をもらっていた。
だが実際、恐る恐る走ってみると、2kmほど走ったところで左膝の同じ場所がじわじわと痛みだした。
「ああ、やっぱりきたか…(>_<)」
がっかりしながらウォーキングに切り替えて、結局、計3km体を動かしただけで再開後初のトレーニングは終了…。
やはり、早くスポーツマッサージを受けてみよう。
痛みが再発して危機感が芽生えた勢いで、真鍋コーチに紹介してもらった治療院に連絡し、スポーツマッサージを体験させてもらうことになった。
スポーツマッサージってどんなことをするの?
今回取材&施術体験をお願いしたのは、東京・恵比寿にあるケッズプラス治療院。まずはトレーナーの金子智亜樹さんに、スポーツマッサージのイロハをうかがった。

スポーツマッサージは、普通のマッサージとどう違うのですか? 普通よりも痛いですか?
金子さん 「スポーツマッサージ」は、マッサージという大きなカテゴリーの中の1つの“流派”のようなもので、厳格な定義や線引きがあるわけではありません。大きな特徴は、施術の中で「筋肉を動かす」ことです。「痛い」と感じるかどうかは、その人の筋肉の状態によって異なりますので一概には言えませんが、マッサージの別の“流派”である「リンパマッサージ」や「アロママッサージ」よりは強い圧を感じるのではないかと思います。もちろん、患者さんが痛がる場合は力を加減しますので、安心してください。
ちなみに、「マッサージ」と、いわゆる「リラクゼーション」「リフレクソロジー」などには大きな違いがあります。前者は「医療類似行為」に相当するため、「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格を持つ人でなければ施術できません。「治療院」という名前を付けて開業できるのも「あん摩マッサージ指圧師」だけです。一方、後者は「医療類似行為」ではないという位置づけのため、資格がない人でも施術できます。