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走り亀 ~ヘタレランナー フルマラソンへの道~

10kmナイトラン、痛恨のリタイアで心は土砂降り

第21回 5km過ぎで膝の痛みが…

 カメ子=日経Gooday

7km付近で痛恨のリタイア

 気づくと周りにほかのランナーの姿はなくなっていた。この時点で、スタートから50分近くが経過していた。もしかしたら、私たちが最後尾なのかもしれない。走り終えて家路につくランナーがコースを横切っていく姿さえ目に入る。

 もし今、自分が遅いながらも目標とするペースで順調に走っていたなら、誰に見られようが気にならなかっただろう。でも、情けなく歩いている姿を、走り終えたランナーに見られることは、ものすごく恥ずかしかった。

 暗闇の中から、最後まで残ってくれているスタッフの方が「がんばれ!」と大きな声をかけてくれる。温かい気持ちがうれしく、そして、情けなさがこみあげてくる。

 まさか、こんなことになるなんて。左脚以外は元気で、呼吸のつらさもなく、痛みさえなければまだまだ走れそうなのに。左脚がブレーキになって、どうすることもできない。

 何度かウォークからジョグに切り替えてみたが、やはり痛みが出て、走れない。

 「やっぱり無理そうです。ここで、やめます…」(カメ子)

 ついにそう宣言した。手元の時計を止める。ほぼジャスト7kmだった(6.94km、タイムは53分08秒)。沿道のスタッフにリタイアを告げ、ランニングチップを回収してもらう。

待機していたカメラマンにリタイアを報告し、思わず苦笑い。
待機していたカメラマンにリタイアを報告し、思わず苦笑い。

 ゴール地点に歩いて向かうと、表彰式はとっくに終わって、走り終えたランナーたちが晴れ晴れとした表情で談笑したり、写真を撮ったり、思い思いに余韻を楽しんでいた。ライトに照らされたその場にいるのがいたたまれず、黙って離れるカメ子と真鍋コーチ。カメラマンも、かける言葉がないようで、一同無言…。

 なんだかんだ言いながらも、真鍋コーチと一緒のトレーニングでは、いつも目標をクリアしてきた。亀の歩みながらも、コツコツと前進し続けてきただけに、走れるはずの距離を走れなかった自分が、情けない。どこかに慢心があって、レース前の体調管理が不十分だったのかもしれない。緊張感も欠けていたのかも…。

 カメ子、本気で悔しくて、思わず泣く…。そして、初めて経験する膝の痛みに、この先に待つフルマラソンへの大きな不安がわいてきた。この先、42.195kmも、痛みなく走ることができるのだろうか。

うなだれながらクールダウン。
うなだれながらクールダウン。
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