長いサイクリングロードで初めて心が折れかける
ディズニーリゾートが見えなくなるとしばらくして、1km地点。さらに500mほど走ると、ライトアップされた大観覧車が突如として目の前に現れた。その迫力と美しさに見とれて、思わず写真を撮影。
大観覧車の下を抜けると、ゆるやかな上り坂だ。だが、前回の指導日に挑戦した坂(こちら)よりもかなり傾斜が緩いため、それほど苦にならず、2kmの給水ポイントに到着。紙コップを受け取ってスタッフの方々の声援を受け、レースの臨場感を満喫する。
「紙コップは縁を折って飲み口を細くしてから飲むとうまく飲めますよ」と真鍋コーチからアドバイスをもらい、教えられた通りにやってみた。確かに走りながらでもこぼれることなく口に入ってくる。ごくっと飲み干し、沿道にポイッ。これ、一度やってみたかった~(笑)
ここから往復2.5kmほどの、細長いサイクリングロードに入る。暗闇の中を猛スピードで走る高速ランナーとすれ違ったり、追い越されたりすることが続き、ちょっと怖い。しかも、海沿いなので風が強く、初めて心が折れそうになる。そのせいか、いつのまにかペースが落ちていたらしい。
「大丈夫ですか? ペース、7分30秒をオーバーしてきているので、もう少し上げていきましょう。これ以上落とすと間に合わなくなっちゃいます」(真鍋コーチ)
「はいい~~」(カメ子)
制限時間が今の自分の走力ギリギリなので、少しでもペースが落ちると、とたんにプレッシャーに感じられてくる。やばい…まだ半分も走っていないのに。
少し焦りつつ、なんとか長いサイクリングロードを終えると、なだらかな下り坂を通ってスタート地点へ到着。5kmの部のランナーが続々とゴールしていく。いいなあ…と思いつつ、10kmの部のカメ子は2周目に入る。5km走った時点で、スタートから36分29秒。平均ペースは7分18秒/km。ここまではなんとか制限時間内だ。
ところが、この辺りから、異変が起きた。
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