真鍋未央コーチの指導の下、坂道ありの10kmコースを7分30秒/kmを切るペースで走破し、ナイトマラソンへの準備も万端整ったかにみえたヘタレランナー・カメ子。だが、迎えたレース当日は、朝から土砂降り。夜にはなんとか持ち直し、無事にスタートを切ったものの、レース中盤、思わぬアクシデントが待っていた。
いよいよやってきた、「葛西臨海公園ナイトマラソン」。東京湾に面した緑豊かな公園で、金曜日の19時30分にスタートする、都会の夜のマラソン大会だ。
前回の指導日に、アップダウンのある10kmのコースを、レースの制限時間(75分)以内に走り抜くことができたカメ子(「初めての公道10km、苦手な坂道に挑む!」)。その後の自主トレでは、蒸し暑い日が続いて思うように走れず、5.5km(7分40秒/km)、4km(7分31秒/km)、7km(7分38秒/km)…という状況。10kmには至らず、ペースも目標をやや下回ってしまったが、これまで3回も走れている10km。レースになればアドレナリンも出て、涼しい夜の時間であれば、きっと走れるはず!
レース当日は朝から土砂降り
ところが当日。蓋を開けてみると、朝からバケツをひっくり返したような豪雨が…! 多少の雨は覚悟していたが、大雨洪水注意報が出るほどの激しい降りを前に、さすがに気分も萎えてきた。
今日は無理かなあ…。
だが、カメ子の執念が通じたのだろうか(?)、午後になると雨もピークを越え、時折小雨がぱらつく不安定な空模様ながらも、なんとか走れそうな雰囲気になってきた。大会ホームページをチェックすると、予定通り開催するとある。よかった!
レースの1時間半前に現地の公園で真鍋コーチと合流し、早速ウォームアップ。いつものように談笑してリラックスムードなのはいいのだが、これからレースに出るという実感が全くわいてこないカメ子。
思えば、初めてのレース(こちら)は、コーチの急病により突然の“ぼっち参戦”になり、「いっそのこと私も倒れてしまいたい…(泣)」と思うほどビビりまくりでの参加だった。読者ランナーの方々と走った駅伝(こちら)は、「タスキをつながなければ」「順位をなるべく落とさないように」というプレッシャーから、気合いが入りすぎ、最後は血の味を噛みしめながらの全力疾走だった。
それらと比べると今回は、隣には真鍋コーチがいてくれて、誰にも迷惑をかけずに自分のペースで走れる。10kmは練習で3回走れているから、距離に対する不安もない。しかも、雨が降ったために、肌寒いくらいの気温条件。この時期にしては貴重な涼しさの中を走れるとあって、もしかして自己ベストを出せちゃうんじゃないの?くらいの気持ちの余裕があったのだ。
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- いざスタート! 東京湾の夜景がきれい!