約2カ月半ぶりに迎えた、真鍋未央コーチの指導日。ウォームアップで怒涛の動きづくり7連発をこなし、すっかり出来上がった(疲れ果てた?)カメ子が、5kmの壁突破、そしてあわよくば8km到達に挑みます!
ウォーミングアップの動きづくりが、ようやく終わった(「8kmランへの助走、動きづくり7連発!」)。体も十分すぎるほど温まったところで、いよいよランニングに突入だ。真鍋コーチと一緒に公園の周回コースを走り始める。
自主トレではずっと1人で走ってきたので、誰かと並んで走るのは久しぶりだ。話し相手がいるので、1人で走るよりも気が紛れるし、少しは走力がついてきたからか、前回よりも1周(1.2km)があっという間に感じられる。ペースは、いつもの8分~8分30秒/kmのジョギングペースをしっかり維持。
カメ子の隣で、真鍋コーチがチラチラとこちらに目を配る。
「ある程度走ってからの方が、フォームが整ってきますね。走り初めは手が前に出すぎていましたが、だいぶ自然な腕振りになってきています。手が前に出ると、上体が後ろに反り返って推進力を失ってしまうので、肘をしっかり引くことを意識しましょう」(真鍋コーチ)
確かに、走り始めは一番きつく感じるし、腕振りも意識しすぎて大きく前後に振りすぎてしまっているのが自分でも分かる。1~2kmほど走った頃の方が、体が温まり、走りが安定してくる感じがする。
だが、それもつかの間。さらに1~2km走ると、今度はじわじわと疲れが襲ってくる。特に、目標とする距離の半分に満たないくらいのとき、すなわち4km手前の頃が、一番、先が長く感じられて、気持ちが萎えそうになる。
目標距離の半分に満たないあたりが一番つらい…
「大丈夫ですか? もうすぐ5kmですよ。あまり先を考えずに。疲れてきたら、いったん脱力して、手をブラブラと振ってみましょう。周回コースだとどうしても飽きてくるので、反対周りに走るだけでも、目先が変わっていいですよ」(真鍋コーチ)
そんなアドバイスをもらい、雑談で気を紛らわしながら、なんとか前回の自主トレで到達できなかった5kmに到達した。よし! これで最低ラインはクリアしたから、いつリタイアしても大丈夫だ! そして、まだ余力があるみたい!
そう思ったとたん、走りが軽快になる単純なカメ子。1km8分前後のペースを保ったまま順調に走り続け、6kmを超えた時点で、ついに確信した。
行ける。今日は、行ける。
「コーチ、このまま8kmまでがんばれそうです!」
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