結局、10人くらいは抜いただろうか。ついに、ゴールゲートが見えてきた。よし、もう大丈夫だ。最後の力を振り絞ってスピードを上げる。そして最後は、(恥ずかしげもなく)両手を挙げてフィニッシュ! やったー!!


タイムは、21分26秒。ということは、7分09秒/kmほどのペースで完走したことになる。後日発表された順位をみたところ、一般女子89人中75位という成績だった(レース全体では小中学生も含め275人が走り、トップのタイムは9分16秒)。
いやあ、楽しかったー!
初レースを好タイムで完走、じわじわと感動が
ということで、終わってみればあっという間だった初レース。思わぬアクシデントで緊張した分だけ、ゴールしたときの喜びと達成感は格別のものがあった。もともと完走さえできれば御の字だったのに、(あくまでカメ子的には)思いもよらない好タイムで走り切ったことに、じわじわと感動がわいてくる。
初めてのレースでペース管理がまったくできず、本能のおもむくまま走ってしまったのは反省点だが、大会の雰囲気を味わえたこと、そして、普段、8分~8分30秒/kmというゆっくりペースでしか走っていない私でも、7分/kmのハイペースで3kmの距離を走る力がついていることが分かったことは、大きな収穫だった。これぞ、地道なトレーニングの成果。ありがとうございます、真鍋コーチ!
大満足で家路につき、真鍋コーチに報告すると、
「お疲れさまです! 素晴らしいタイム!! 見たかった…。大会の雰囲気は普段とは全然違いますよね。経験できてよかったのではないかと思います」
と、うれしいメッセージが。がんばったなあ、私。えらいなあ、私。今日ばかりは自分をほめてあげたい。
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