ブロック前方の位置を確保するため、早々に整列
午前7時すぎ、スタート地点となる新宿で、伴走の真鍋コーチ、そしてこの企画を無茶振りした張本人でもある、ドS元編集長と合流した(ドS元編集長がムチ役として大暴れ?したハーフマラソン後半の様子は、こちら)。
スポーツゼリーなどの栄養補給やトイレを済ませ、7時半ごろにそれぞれのブロックに向かう。この時点で、既に東京都庁周辺には続々とランナーが集結してきていた。そのランナーたちを、大勢のスタッフやボランティアの方々が、整然と誘導している。まだ朝早いというのに、会場は熱気に包まれている。
カメ子は最後方に近いJブロックだったので、スタートのロスタイム(*1)は20分くらいを想定していた。だが、途中、脚の痛みで歩いてしまう可能性も考えると、少しでもロスは減らしたい。いったん並んでしまうと、スタートまでに体(特に膝)が冷えたりトイレに行きたくなったりする心配もあったが、とにかく前方の位置を確保することを優先し、スタート1時間前となる8時10分ごろには列に並んだ。
幸い、この日は冷え込みがそれほど厳しくなかったことに加え、体のあちこちに携帯カイロを貼り、薄手のダウンジャケットまで羽織っていたため(そして脱いだらドS元編集長がリュックに入れてくれるという、至れり尽くせり状態…)、寒さはほとんど感じなかった。スタートまでの立ちっぱなしの1時間は、意外にもあっという間に過ぎた。
スタートまでのロスタイム、15分20秒!
そしてついにやってきた、9時10分。はるか前方に設置されたオーロラビジョンから、スタートを告げるファンファーレが鳴り響いた。
「スタートしたっぽいですね?」
一瞬、胸が高鳴るカメ子。とはいえ、後方ブロックは、まだまったく動きなし。どこか他人事のようにスタートの気配を感じながら、数分たつと、ノロノロと列が動き出した。おっ、いよいよだ!
ランナーの大集団に混じってゆっくり歩きながら、都庁に向かうコーナーを曲がると、はるか先にスタートのゲートが見えてきた。地面には、スタートの瞬間に舞ったと思われる大量の紙吹雪。スタート脇の宣伝カーの上には、舛添都知事! そして左側の応援スタンドに目を移すと、そこには最前列から身を乗り出して応援してくれている有森裕子さんが!(有森さんが当日の感想を記した連載記事はこちら)
実は、有森さんの連載の担当編集でもあるカメ子。スタンドに向かって思い切り手を振り、「有森さーん!」と絶叫するも、距離があるため声は届かず…(´Д`。)。それでも、一気にテンションが上がる。
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- 東京中の人に応援されているみたい!