待つこと十数秒…え、もう打っていたの?
今回の鍼治療では、筋肉に対して極細の鍼でわずかな傷をつけることにより、自然修復する力を利用するのだという。
アルコール消毒のヒヤッとした感触の後、鍼がプスッとさされるのを待つ。目にタオルがかかっていてよかった。恐くて鍼を刺す瞬間は見られない。待つこと十数秒。
「…ん? もしかして、もう刺してます?」
「刺してますよー」
なんと! 痛みがないため、刺していることに全く気が付かなかったのだ。確かに、奥の方でじわっとしたものは感じる。


途中2カ所ほど、一番凝りがひどいところに打ったときは「痛っ」と軽く声が出てしまったが、激痛でもなければ、刺されるような痛みでもない。マッサージで、ひどい凝りをほぐしてもらうときのような痛みだ。鍼って、こんなに痛くないものだったのね。びっくり…!
施術後、鍼を打った場所をマッサージしてもらうと、さっきの痛みがなくなっている。
「凝り、取れましたね。膝関節の周囲はまだ少し残っていますが、だいぶ良くなりましたよ~」
テーピングも教わり、最終ロング走に向け気合いが入る

その後、カクンと力が抜けるのを防ぐために、膝のお皿の下を支えるためのテーピングをしてもらった。自主トレのときも自分で貼れるように、貼り方を撮影する。
「普段の生活ではとにかく膝を冷やさず、サポーターやお風呂を活用して温めてください。補強トレーニングを一生懸命やるのはいいことですが、疲れをため込まないよう、ストレッチもセットで一生懸命やってくださいね」とアドバイスをいただき、治療院を後にした。
恐怖でしかなかった鍼治療をやり遂げたことで、なんだか久しぶりに大きな達成感を感じ、急に前向きな気持ちになったカメ子(←自分は何もしていないのに)。
よし、なんだかがんばれるような気がしてきた!(次回〔2016年2月26日公開予定〕、東京マラソン前の最終ロング走に続く)