日経グッデイ

お腹ぺったんこ呼吸&腸はさみマッサージ

「みぞおち」「あばら」をほぐす呼吸で下腹を凹ます!

横隔膜の動きを増やし、腸への刺激をさらに高める

前回の「1本の糸呼吸法」をマスターしたら、次はお腹ぺったんこ呼吸の二つ目、もっとお腹を絞る「お腹2段絞り呼吸」を。そして、普段の呼吸をもっと深くする応用呼吸もぜひ試してみよう!

 前回紹介した「1本の糸呼吸法」より、もっとお腹に効かせるなら、「お腹2段絞り呼吸」を試してみよう。文字通り、お腹を2段階に絞りながら呼吸する方法だ。

 コロンハイドロセラピストの齊藤早苗さんは、「お通じを良くするだけでなく、下腹をへこませる効果があるため、よく指導している」と話す。お腹にぐぐぅーっと力が入り、「腸を刺激している」感も大きい。

 また、普段の呼吸を深くするなら、次ページ以降の「みぞおち」や「あばら」をほぐす呼吸法を行おう。

 「呼吸を深くし、横隔膜をスムーズに上下させるには、胸郭の動きが大きくなることが重要。みぞおちやあばらを押さえながら呼吸をすると、胸郭の動きが良くなる」(理学療法士で文京学院大学保健医療技術学部教授の柿崎藤泰さん)。

 実際、柿崎さんが「みぞおち」や「あばら」をほぐす呼吸法を指導したところ、トイレに駆けこむ人もいたという。また、これらの呼吸法をした後は普段の呼吸も楽になったと感じるはずだ。

お腹ぺったんこ基本呼吸 2 : お腹2段絞り呼吸

二つのステップで腸に刺激を与える

 息を一度吐ききったら、お腹のへこみをキープしたまま息を吸い、再び息を吐きながらさらにお腹をへこませる。驚くほど、お腹の中に強い刺激がくる! 腸がぐーっとお腹と背中で押さえつけられるような感覚があるのだ。

お腹2段絞り呼吸のポイント
[画像のクリックで拡大表示]

 前回紹介したように、お腹を大きく動かす腹式呼吸を行うと、横隔膜が大きく上下して、腸が揺さぶられる。「お腹2段絞り呼吸」では、いったん吸ったときにお腹を膨らませずにへこませたままにし、吐くときにさらに一段とへこませる。そのため、横隔膜がさらに上がり、腸への刺激も大きくなる。

[画像のクリックで拡大表示]

応用呼吸 1 : あばら呼吸

横隔膜の動きをスムーズに

 息を深く吐きながらお腹をへこませるときに、肋骨(ろっこつ)の裏側に指先を差しこんでみよう。みぞおちの周りが硬くて入らない人は、できる範囲でよい。呼吸を行っているうち徐々にほぐれ、指が入るようになってくる。肋骨の下をほぐすことで横隔膜の動きがぐんと良くなる。

あばら呼吸のポイント
[画像のクリックで拡大表示]
指が入りにくかったら、あおむけで呼吸してもOK!

 みぞおちの周りが硬く張っている人は、あおむけに寝て行ってもいい。両ひざを立てて寝ると、腹部の力みがとれ、指先が入りやすくなる。順序は上図のプロセスと同じだ。


応用呼吸 2 : レッグアップ呼吸

張り気味のみぞおちをほぐす

 みぞおちの周りを指先でほぐし、横隔膜の可動域をより広める。「楽に深く呼吸できるようになるはず」(柿崎さん)。イスに両脚をのせ、ひざを90度に曲げて行う。腹部の力みが抜けているのを確かめて呼吸する。

[画像のクリックで拡大表示]
レッグアップ呼吸のポイント
[画像のクリックで拡大表示]


(写真・スタイリング:NineLives/モデル:下枝 愛/イラスト:三弓素青)

齊藤早苗さん
看護師 コロンハイドロセラピスト
齊藤早苗さん 対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座コロンハイドロセンターで腸内洗浄を行う。「疲労が原因で便秘になることも。10時か11時、せめてその日中には寝るように。」
柿崎藤泰さん
理学療法士 文京学院大学 保健医療技術学部 教授
柿崎藤泰さん 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院などを経て現職。専門分野は呼吸器、運動器疾患の理学療法。「あばら骨の間が広がり胸郭が大きく膨らむような呼吸が理想的です。」

(出典:日経ヘルス2011年6月号)