前回紹介したように、お腹を大きく動かす腹式呼吸を行うと、横隔膜が大きく上下して、腸が揺さぶられる。「お腹2段絞り呼吸」では、いったん吸ったときにお腹を膨らませずにへこませたままにし、吐くときにさらに一段とへこませる。そのため、横隔膜がさらに上がり、腸への刺激も大きくなる。
応用呼吸 1 : あばら呼吸
横隔膜の動きをスムーズに
息を深く吐きながらお腹をへこませるときに、肋骨(ろっこつ)の裏側に指先を差しこんでみよう。みぞおちの周りが硬くて入らない人は、できる範囲でよい。呼吸を行っているうち徐々にほぐれ、指が入るようになってくる。肋骨の下をほぐすことで横隔膜の動きがぐんと良くなる。
指が入りにくかったら、あおむけで呼吸してもOK!

みぞおちの周りが硬く張っている人は、あおむけに寝て行ってもいい。両ひざを立てて寝ると、腹部の力みがとれ、指先が入りやすくなる。順序は上図のプロセスと同じだ。
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- 応用呼吸 2 : レッグアップ呼吸