呼吸法とマッサージで、腸を体の内側と外側から刺激しよう。まずは、いつでもどこでもできて、お腹をぺたんこにへこませながら行う呼吸法「お腹ぺったんこ呼吸」をマスター。次に、どんな腸にも効く「腸はさみマッサージ」で仕上げれば、お通じはするする出ちゃいます! 4週にわたって、呼吸をさらに深くするテクニックや、腸のタイプ別マッサージを紹介。必ず腸がむくむくと動き始めます!

「腸が停滞している感覚がある」「食事を工夫しているのになかなか便秘が良くならない」――そんな人には、「お腹ぺったんこ呼吸」と「腸はさみマッサージ」がお薦めだ。呼吸法は「体の内側」から、マッサージは「体の外側」から腸を刺激する。
そもそも「便秘がひどい人ほど、呼吸が浅い傾向にある」と指摘するのは、看護師でコロンハイドロセラピストの齊藤早苗さん。息を深く吐けないことも特徴だという。
なぜ、呼吸と腸が関係するかというと、次ページのレントゲン写真のように、呼吸に関わる「横隔膜」の動きが腸を揺さぶって刺激を与えるからだ。横隔膜の動きが大きい(=呼吸が深い)と、腸は大きく揺さぶられるが、小さいと腸はほとんど動かない。
呼吸に詳しい理学療法士で文京学院大学准教授の柿崎藤泰さんは「デスクワークで胸を縮めていると、横隔膜の動きが制限される」と語る。つまり、デスクワークの時間が長いと、呼吸が浅くなり、ひいては腸が刺激されにくい、というわけだ。
そこで、まずはデスクワークの最中でもできる基本の呼吸法「1本の糸呼吸法」を行ってみよう。「糸を吐くように、細く長ーく息を吐きながら、お腹をぐーっと絞っていくだけ」(齊藤さん)。これを繰り返すだけで「お腹がぐるぐると音をたてた!」という人もいるほどだ。
お腹ぺったんこ基本呼吸 1 : 1本の糸 呼吸法
細い糸を吐くように 30秒以上続けよう
まず細ーい糸を口から出すように、小さく口をすぼめて、息を吐き続ける。お腹を強くへこませて吐ききったら、お腹を膨らませながら息を吸う。これを繰り返す。できるだけ細く長く行うといい。目標は30秒以上! 体が温まり、リラックス効果も得られる。
ここがポイント!
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