日経グッデイ

お腹ぺったんこ呼吸&腸はさみマッサージ

何も使わずたった3分、腸が動いて便秘すっきり!

第1回 腹式呼吸とマッサージで腸を揺さぶる

呼吸法とマッサージで、腸を体の内側と外側から刺激しよう。まずは、いつでもどこでもできて、お腹をぺたんこにへこませながら行う呼吸法「お腹ぺったんこ呼吸」をマスター。次に、どんな腸にも効く「腸はさみマッサージ」で仕上げれば、お通じはするする出ちゃいます! 4週にわたって、呼吸をさらに深くするテクニックや、腸のタイプ別マッサージを紹介。必ず腸がむくむくと動き始めます!

 「腸が停滞している感覚がある」「食事を工夫しているのになかなか便秘が良くならない」――そんな人には、「お腹ぺったんこ呼吸」と「腸はさみマッサージ」がお薦めだ。呼吸法は「体の内側」から、マッサージは「体の外側」から腸を刺激する。

 そもそも「便秘がひどい人ほど、呼吸が浅い傾向にある」と指摘するのは、看護師でコロンハイドロセラピストの齊藤早苗さん。息を深く吐けないことも特徴だという。

 なぜ、呼吸と腸が関係するかというと、次ページのレントゲン写真のように、呼吸に関わる「横隔膜」の動きが腸を揺さぶって刺激を与えるからだ。横隔膜の動きが大きい(=呼吸が深い)と、腸は大きく揺さぶられるが、小さいと腸はほとんど動かない。

 呼吸に詳しい理学療法士で文京学院大学准教授の柿崎藤泰さんは「デスクワークで胸を縮めていると、横隔膜の動きが制限される」と語る。つまり、デスクワークの時間が長いと、呼吸が浅くなり、ひいては腸が刺激されにくい、というわけだ。

 そこで、まずはデスクワークの最中でもできる基本の呼吸法「1本の糸呼吸法」を行ってみよう。「糸を吐くように、細く長ーく息を吐きながら、お腹をぐーっと絞っていくだけ」(齊藤さん)。これを繰り返すだけで「お腹がぐるぐると音をたてた!」という人もいるほどだ。

お腹ぺったんこ基本呼吸 1 : 1本の糸 呼吸法

細い糸を吐くように 30秒以上続けよう

 まず細ーい糸を口から出すように、小さく口をすぼめて、息を吐き続ける。お腹を強くへこませて吐ききったら、お腹を膨らませながら息を吸う。これを繰り返す。できるだけ細く長く行うといい。目標は30秒以上! 体が温まり、リラックス効果も得られる。

ここがポイント!
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呼吸とマッサージで腸がスッキリするわけ

1. 深い呼吸は体の内側から腸全体を揺さぶる

 呼吸に合わせてお腹を膨らませたり、へこませたりする「腹式呼吸」をした際のレントゲン写真を撮影した(下図)。通常の呼吸ではほとんど腸は動かなかったが、腹式呼吸だと、横隔膜が大きく動き、それに伴い腸が大きく上下することがわかった。「吸う」と横隔膜に押され腸が下がり、「吐く」と横隔膜に引っ張られて上がった。

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2. マッサージは体の外から腸をピンポイントでほぐす

 お腹を手で押したり、揺すっても、腸に刺激は届く。その刺激を感じると、腸は動き出す。呼吸法は主に上下の動きで腸に揺さぶりをかけるが、マッサージは、詰まっていたり、動きの悪い場所にピンポイントに働きかけられる。特に詰まりやすい下行結腸(かこうけっちょう)は左側面にあるので重点的に行おう。

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(写真・スタイリング:NineLives/モデル:下枝 愛/イラスト:三弓素青)

齊藤早苗さん
看護師 コロンハイドロセラピスト
齊藤早苗さん 対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座コロンハイドロセンターで腸内洗浄を行う。「疲労が原因で便秘になることも。10時か11時、せめてその日中には寝るように。」
柿崎藤泰さん
理学療法士 文京学院大学 保健医療技術学部 教授
柿崎藤泰さん 昭和大学藤が丘リハビリテーション病院などを経て現職。専門分野は呼吸器、運動器疾患の理学療法。「あばら骨の間が広がり胸郭が大きく膨らむような呼吸が理想的です。」

(出典:日経ヘルス2011年6月号)