日経グッデイ

タイプ別 冷え解消スープ

世界のスープを手軽に楽しみながら巡りアップ!

前編:「温め力不足タイプ」

冷えに悩んでいるなら、薬膳の考え方に基づいた、冷えタイプ別のスープを試してみましょう。体の内側からやさしく温めてくれます。しかも、世界のスープの味だから、楽しみも倍増。手足の先まで巡りの良い、脂肪や水分をためこみにくい体になりましょう!

あなたの冷えタイプは?

 日ごろの体調や生活を振り返って、当てはまる項目が一番多いのが、あなたの冷えタイプだ。

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※3つのタイプは独立したものではなく、相互に関係しあっており、複数のタイプに当てはまることがあります。

 「ストレスや不規則な生活などで、30~40代の女性の大半は体が冷えている」と話すのは、薬膳カウンセラーの阪口珠未さん。「冷えて体の巡りが悪くなると、脂肪や水分をためこみやすくなる。結果、太ったり、むくみが出ることも」(阪口さん)。

 ただ、「一口に冷えといっても大きく3つのタイプがある。それぞれ、冷えを改善するのに適した食材も異なる」(阪口さん)。まず、上のリストであなたの冷えタイプをチェックしよう。

 中でも、冷たいもののとり過ぎなどで温める力が弱っている「温め力不足タイプ」は、「冷えが強くなると、むくんでぽっちゃりする」(阪口さん)、“冷え太り”しやすいタイプだ。このほか、胃腸が弱く、気(エネルギー)や血が不足して冷える「エネルギー不足タイプ」、ストレスや緊張で巡りが悪くなり、熱が行き渡らず冷える「巡らせ力不足タイプ」がある。

 そこで、タイプごとのお薦めの食材を使って、世界の味に仕立てた“冷え解消スープ”レシピを阪口さんに教わった。「世界で飲まれているスープには、体を温める食材が多用されている」(阪口さん)。夜に1杯食べれば、翌朝ぽかぽか。続ければ冷え知らずに!

温め力不足タイプ

ネギ、ニラで お腹から温める

 体を温める力が弱く、水分をためこんで、むくみやすいこのタイプは、ネギ、ニラ、ニンニクなどの香味野菜と、水分を発散させるショウガで、冷えたお腹から全身を温めよう。

お腹を温めて燃焼力をアップする食材
“水はけ”を良くするスパイス類
 ショウガやコショウは、体を中から温め、水分の代謝と発汗を促す。うまく取り入れるとむくみも解消。唐辛子も七味なら少量ずつ食べやすい。
毎日食べよう鶏肉や豆類
 温める力を上げるたんぱく質を。鶏肉や豆類がお薦め。ラム肉など赤身の肉も温め効果は高いが、食べ過ぎると胃腸の負担に。少量ずつで。
辛み成分が効くネギやニラ
 血行や代謝を高め、消化も促すのがネギやニラ。特にニラはビタミン、ミネラルを豊富に含み、辛み成分が胃液の分泌も促す。

白ネギとひよこ豆のスープ

ほくほくしたひよこ豆とトロトロネギ

 白ネギを大量に刻んで、スープのもとで煮るだけの超シンプルスープ。ネギのとろみとほくほくのひよこ豆に、コショウでアクセント。リーキ(ポロネギ)を見つけたら白ネギとチェンジしてみて!

  • 1人分 222kcal
  • 塩分 1.7g
材料(2人分)
  • 白ネギ(あればリーキ) …… 2本(200g)
  • ひよこ豆(水煮) …… 150g
  • 水 …… 600mL
  • 固形スープのもと …… 1個
  • 酒 …… 大さじ1
  • オリーブオイル …… 大さじ1
  • 塩 …… 小さじ1/4~1/3
  • 粗挽きコショウ …… 適量(たっぷり)
作り方
  • (1) 白ネギは、縦半分に切って小口に切る。
  • (2) オリーブオイルで(1)を炒め、ひよこ豆、水、固形スープのもと、酒を加えて煮る。
  • (3) 沸騰したら蓋をして、20分ほど弱火で煮る。
  • (4) 塩で味を調え、粗挽きコショウを振る。
ひよこ豆は水煮を活用
 ひよこ豆は、サラダ用の水煮、ドライパックや缶詰なら戻す手間いらず。代わりに大豆の水煮でもいいが、ほくほくした食感はひよこ豆ならでは。好みでローリエ1枚を加えてもおいしい。

ニラ雑炊スープ

ニラの香りとふわっと卵でお腹が喜ぶ

 中国でニラは「起陽草(きようそう)」とも呼ばれ、体を温める代表的な食材。加熱すればにおいは和らぎ、ダシも出て深い味わいに。倦怠感(けんたいかん)が強い、食欲がないときには特にお薦め。

  • 1人分 241kcal
  • 塩分 3.1g
材料(2人分)
  • ニラ …… 2/3束
  • 卵 …… 1個
  • 鶏ひき肉 …… 60g
  • ご飯 …… 1膳強
  • ショウガ …… 2かけ
  • 昆布茶(または塩昆布) …… 小さじ2
  • 塩 …… 少々
  • 七味唐辛子 …… お好みで
作り方
  • (1) ニラは、5mm幅ぐらいに切る。卵は割りほぐす。ショウガはすりおろす。
  • (2) 水300mL(分量外)に昆布茶を入れて火にかける。沸騰したら鶏ひき肉をほぐしながら加え、色が変わったらご飯を入れてほぐし、2分ほど煮る。
  • (3) ニラを入れ、続いて卵を加える。塩で味を調える。1分ほど煮て火を止める。
  • (4) 器に盛り、ショウガをのせ、七味唐辛子を振る。
レトルトおかゆでもOK
 雑炊やおかゆは、胃腸をいたわる料理の代表。歴史上、肉好きで有名な西太后も、朝食はおかゆだったとか。面倒なら、レトルトの白がゆを使ってもいい。


(写真:今清水隆宏/レシピ考案・料理:阪口珠未/栄養計算:曽根小有里(食のスタジオ))

阪口珠未さん
漢方キッチン代表 薬膳料理家 北京中医薬大学日本校講師
阪口珠未さん 日本での中国薬膳研究のパイオニア。91年に北京中医薬大学へ国費留学。毎日の食事に活用できる薬膳メニューが人気。著書に『体をあたためて妊娠力アップ! おめでた薬膳』(主婦の友社)など。

(出典:日経ヘルス2013年5月号)