日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > 病院で受ける検査事典  > おもながんの検査  > 大腸がん

おもながんの検査

大腸がん

だいちょうがん

手順

①便潜血反応(数回行う)/直腸指診/腫瘍マーカー

  ▼

②下部消化管X線造影

  ▼

③下部消化管内視鏡/生検(病理診断)

 人口の高齢化と食生活の欧米化の影響で、日本でも大腸がんが急激に増えています。同時に、診断技術の進歩、内視鏡による治療や外科手術の進歩によって治療成績も飛躍的に向上しています。大腸がんは、がんのできた部位によって、上行結腸がん、横行結腸がん、下行結腸がん、S状結腸がん、直腸がんに分けられますが、直腸がんとその他の大腸がんとでは、検査手順が少し異なります。

●おもな症状

 血便、腹部膨満(ぼうまん)感、腹痛、粘液便、がんこな便秘、また、下痢と便秘が交互に現れる、便が細くなるなど。ただし、これらすべてはがん特有の症状ではなく、とくに血便では痔(じ)のケースが多いので、鑑別が重要です。

便潜血反応は繰り返し行うと効果的

 大腸がんを疑うような症状があった場合は、その後の検査・診断方法を選択するためにも、まず問診が重要になります。どのような症状がどのくらい続いたかをくわしくきいていきます。大腸ポリープの有無も重要な情報です。また、わずかですが、家族性に発生する大腸がんもあるため、家族歴にも注意が必要です。

 検診では、1990年代から便潜血反応(参照)が行われていて、第一次のスクリーニング(ふるい分け)として効果を発揮しています。ただし、便潜血反応は何回か繰り返して行わないと確かなことはわかりません。

 腫瘍マーカー(参照)はいろいろなものが開発されていますが、検出率に問題があって早期がんの診断には向いていません。それらのうちで、CEA、CA19-9、TPAは比較的高い率で陽性になり、大腸がんではそれぞれ50~60%、40~50%、55~65%となっています。これらを組み合わせて検出率を高めると、陽性率は70%程度にまでなります。

 直腸がんでは、肛門から10㎝程度までの部分にできたがんは触診(直腸指診)で確認できます。また、直腸鏡検査は外来で行うことが可能です。

ポリープ状のものは内視鏡下で切除も可能 

 便潜血反応で疑わしい所見があった場合は、まず下部消化管X線造影(参照)が行われます。隆起があったりポリープ状のものは、X線造影でよくわかります。

 下部消化管内視鏡(参照)が最終検査ですが、近年は最初から内視鏡を行うことが多くなっています。

 内視鏡は、X線造影では発見できない色調の変化や小さな病変をみつけることができます。同時に疑わしい病変があれば、その組織を採取(生検(せいけん))して病理診断を行います。悪性と判断がついたポリープ状の腫瘍は、内視鏡観察下で切除することも可能です(ポリペクトミー)。また、胃がんと同様、大腸がんでも超音波内視鏡の検査が行われてきています。

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

◎日経Gooday(グッデイ)の免責事項必ずお読みください

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • もの忘れと認知症の関係は? 認知症リスクを下げる生活のポイントNEW

    年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うもの。しかし、「名前が出てこない」「自分が何をしようとしたのか忘れる」といった“もの忘れ”は、中高年になると誰もが経験する。⾃分は周りと比べて、もの忘れがひどいのでは? ひょっとして認知症が始まったのか? と不安になる人も多い。このテーマ別特集では、もの忘れの原因や、将来の認知症にどうつながるのか、認知症を予防するにはどうすればいいのかについて、一挙にまとめて紹介する。

  • 痛風だけじゃない!「高すぎる尿酸値」のリスク

    尿酸値と関係する病気といえば「痛風」を思い浮かべる人が多いだろう。だが、近年の研究から、尿酸値の高い状態が続くことは、痛風だけでなく、様々な疾患の原因となることが明らかになってきた。尿酸値が高くても何の自覚症状もないため放置している人が多いが、放置は厳禁だ。本記事では、最新研究から見えてきた「高尿酸血症を放置するリスク」と、すぐに実践したい尿酸対策をまとめる。

  • 早期発見、早期治療で治す「大腸がん」 適切な検査の受け方は?

    日本人のがんの中で、いまや罹患率1位となっている「大腸がん」。年間5万人以上が亡くなり、死亡率も肺がんに次いで高い。だがこのがんは、早期発見すれば治りやすいという特徴も持つ。本記事では、大腸がんの特徴や、早期発見のための検査の受け方、かかるリスクを下げる日常生活の心得などをまとめていく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.