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おもな検体検査:腫瘍マーカーの検査

AFP

AFP

基準値

10ng/ml以下(EIA法)

肝臓がんで高値に

 AFPは、肝細胞ががん化したとき、その細胞が異常にたくさんつくり出す糖蛋白のひとつで、肝臓がんを調べるとき測定します。AFPは肝臓がんのかなりの人の血液中で上昇し、基準値の数10倍から数100倍の高値を示します。

 AFPの値は肝臓がんの進行とともに上昇を続け、基準値の数千倍になることもあります。治療によって一時低下したAFPの値が、その後の経過でがんが再発したり進行したり、また、ほかへ転移したりすると再び上昇するため、治療後の経過観察にも有用になります。

肝臓がん以外でも陽性に

 肝硬変や肝炎(劇症肝炎や慢性肝炎増悪期)で、肝細胞の再生が強いときにAFPは陽性になることがあります。しかし、上昇度は数倍以内であり、経時的に上昇を続けることは稀です。肝臓がん以外のがん(胃がん、膵(すい)臓がん、胆道がん、大腸がんなど)でも、ときに陽性となりますが、肝臓がんほど高値ではありません。

検査値からの対策

 AFPが基準値以上を示したら、第一に肝細胞がんを疑い、肝細胞がんで陽性を示すほかの腫瘍マーカー(PIVKA-Ⅱ)を測定したり、腹部超音波(参照)や腹部CT(参照)を行って腫瘍の存在を確認します。肝細胞がんの多くは肝硬変から移行することが多く、とくにC型肝炎ウイルス(参照)陽性者は肝細胞がんを発症するハイリスク群であるため、肝硬変の経過観察において定期的(6カ月ごと)にAFPをチェックし、基準値を少しでも上回るようなら精密検査を行います。

 一方、肝硬変がなく肝細胞がんも認められないときは、ほかの臓器の悪性腫瘍の精密検査も必要です。

疑われるおもな病気などは

◆高値→肝細胞がん、その他のがん、肝硬変、劇症肝炎、慢性肝炎、妊娠、先天性胆道閉鎖症など

▲医師が使う一般用語:「エーエフピー」=α-fetprotein(アルファ-フェト蛋白)の略AFPから

◎著作権 日経Gooday(グッデイ)の「病院で受ける検査事典」検索サービスは、「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」(発行:法研)をデータベース化したものです。掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

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