カテコールアミン
カテコールアミン
血中 アドレナリン :0.12ng/ml以下
ノルアドレナリン:0.05~0.40ng/ml
ドーパミン :0.20ng/ml以下
尿中 アドレナリン :15μg/日以下
ノルアドレナリン:10~150μg/日
ドーパミン :100~700μg/日
褐色細胞腫をチェック
カテコールアミンは副腎髄質(ふくじんずいしつ)から分泌されるホルモンで、交感神経支配臓器に作用して血圧を上昇させたり、肝臓でのグリコーゲンの分解を促進して血糖を上昇させるなどの役割があります。
カテコールアミンには、アドレナリン(エピネフリン)、ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)、ドーパミンなどが含まれます。
顔面蒼白、動悸、頻脈(脈が速いこと)、めまい、発汗、頭痛、呼吸困難、手足の冷感、吐き気、嘔吐(おうと)、高血圧などの症状を発現する褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)の疑いがあるとき、このホルモンを調べます。褐色細胞腫は、副腎髄質などに腫瘍のできる病気で、カテコールアミンが高値になります。
検査値からの対策
薬剤を使用している場合には、最低限1週間の休薬後に再検査をします。褐色細胞腫の臨床症状は非常に多彩であり、単なる不安感や腹痛しか症状が出ない場合もあるため、境界値の場合であっても経過を観察し続ける必要があります。
腫瘍が検出された場合には、ただちに手術により摘出します。
◆高値→褐色細胞腫、本態性高血圧
◆低値→特発性起立性低血圧
▲医師が使う一般用語:「アド」「ノルアド」